上期も残り少なくて報告書に追われるはみ唐さんです。

今週は木曜の稽古きびしいなあ・・・。

さて、こないだ、「上段受けは、対パンチ技術じゃないのでは 」と書いたら、りげるさんよりコメントが。

>上げ受け、めっさ対パンチやがな。
>前手で使っちゃダメ。後ろ手で使うんだよ。
>パンチが来たら腕を振り上げてみなよ。



なるほど。


「前手で受け、後ろ手で攻める」と教わることの多い空手の基本だけれど、「本来の古流空手では、『後ろ手で受け、前手で攻める』んだ」という話も耳にする。


これは使えそうな予感。

こないだの土曜の稽古で帯上のTさん(イギリス人、日本語うまい)にお願いしてやってみました。


パンチンググローブつけて互いに左自然体で向かい合って、


はみ:「Tさん、ランダムに左右のストレートを私の顔面めがけて打ってきてください」

T:「ゆっくり? 早く?」

はみ:「えーと、比較的早めで。」

T:「早いのネ。わかりました。」


パコ・・・

音は小さかったのですが、かなり早い左をあごにもらいましたわ。

ふらつくはみ唐。


はみ:「あのね、Tさん、そんな早くなくていいです。」

T:「遅いのがいいですか?」

はみ:「ええ。遅くしてください


「比較的」とかつけるのはもうやめました。

日本語上手いとっても、外国人なんだ、ということを改めて思い知りました。



で、それから、10本くらい左右のストレートを出してもらって感じたこと。


相手の右のストレートをこっちの右手の上段受けでかわすのは結構しっくりきますわ。

割と早い右をランダムに出してもらっても受けられる。

しかも、右わき腹(レバーあるとこね!)にいい感じで下突きを打てる。


確かにこれはいい。

遠いところからくるパンチだからかな。


でも、相手の左にこっちの右の上段受けを合わせようとすると、なかなか間に合わない

左が来るとわかっていれば上段受けができるけど、「右だ!」と思って左が来るといかんですわ。

とっさに出るのは、右手のパリ。



はみ唐さんの錬度が足らんだけなのだろうけどが、やはり上段受けはパリに比べると遅い。

後での対角からくる突きにはいいけれど、鏡面からくる突きにはつらいなあ。


もちろん、上段受けでパンチが受けられないわけではない。

しかし、第一義的には、手にサイやらトンファーやらもって、相手の棒や刀剣の振り下ろしを受けるための受け技と考えた方が自然な気がする。


上段受けは受けの瞬間に手首を返すけど、あの動きは対パンチではそんなに要らないんではないかな。

あれはやはり、手に何か持っていることを前提にしているんじゃなかろうか・・・。