いやー、ホント、いいところなく負けましたわ。

極真空手の怪物と言われた、あのグラウベ・フェイトーザ が。


昨日のK-1 のことですわ。


第6回の極真の世界大会では、あの数見肇 を下突きでぐらつかせ、あわや「技あり!」になりそうなところまで追い詰めた、一流中の一流のグラウベが・・・勝てる要素が何一つ見えないまま負けましたわ。


まあ、はみ唐さんも、K-1で空手家が負けることには慣れてます。

素手ゆえの攻防技術を体系化してきた空手が、そのまんまでグローブマッチで勝つことはそもそも難しい。

グローブマッチで勝つには、グローブの技術体系を身に付けるのが一番。

グローブ技術を知らないでホーストといい勝負したフィリョがオカシカッタだけ。



だが、今回のグラウベの負けが衝撃的だったのは、勝者のシュルト も空手家だったこと。


"極真はK-1とか負けることがあるけど、(正道会館を別にすれば)空手の中では最強だ"

という極真関係者の中での暗黙のコンセンサス(?)が崩れ去ったんじゃなかろうか。


もっとも、シュルトの空手は、極真の流れを組むジョン・ブルミンの極真武道会だし、彼が頭角を現した大会・北斗旗は、やはり極真から分派した大道塾 のもの。

極真が極真に負けたのだ、と言えぬことも・・・いや、言えまい


極真武道会も大道塾も、フルコンルールの戦いに閉じこもっていった極真会館と決別してできた流派。

決別して、極真と違う空手を追及した結果、双方にとって慣れた土俵ではないK-1ルールで本家・極真の一流中の一流を倒したんですわ。



このことの意味は軽く見てはいけない、とはみ唐さんは思う。


数年前の格闘技雑誌では、

・世界大会を前にグラウベの脅威に対抗する日本人の極真空手家たちの記事

・世界大会を前にシュルトの脅威に対抗する日本人の大道塾の空手家たちの記事

がかわるがわる載っていた。


扱いは前者の方が大きく、後者の方が小さかった。

意地悪な言い方をすれば、弱い方の脅威に対抗する日本人空手家たちの方が大きな扱いを受けていた。


いまはまだ極真ブランドが残っているから、上のようなことがおこるけど・・・今回の敗北のようなことが続けば、極真ブランド、どうなるかわからんよ。


極真は改革の真っ最中のようですが、それがまだまだ足らんということを、見せつけられた試合でしたわ。

これを活目せんと、極真!



・・・いまは極真とは関係ない独立系の道場所属なのに、極真のこととなると熱くなってしまう、お茶目なはみ唐さんでした。