空手の基本の動きって面白いですわ。


特に上段受け(揚げ受け)とか、手刀廻し打ちみたいな、試合では使えないけど、基本稽古ではみっちりやる技が面白い。


昔は、疑問に思ったもんです。


上段受けで本当に顔面にくるパンチが受けられるか! 顔面どつき合いの専門家ともいうべきボクサーなんか、パリするけど、上段受けなんかしてないだろ!!



手刀廻し打ちもね、


そんな暇あったらフック打て!


とか思いながら基本稽古やってました。



でも、ひさーしぶりにやってみると、面白い。

何が面白いって、これ、


武器術の技法を素手に応用したもんなんですわ


たぶん。



そんなの、古流や伝統派の空手やってる人たちにとってみたら常識も常識で鼻で笑われてしまうんだろうけど、はみ唐さん的には気づいたばっかりだから面白くて仕方ない。



手刀廻し打ちって、あれ、もちもとは棒を振り回してた動きなんじゃないかな。


両の手刀で棒を持って手刀廻し打ちの動きしたら、そのまんま棒術の側面打ちの動きですわ。

洗濯竿しまう時に気がついたから間違いない。いや、ホントに。



上段受けもね、ありゃ、対パンチじゃないですな。


想定してるのは、上から振り下ろされてくる刀剣や棒でしょ

それをサイかトンファーで受ける動きよね、あれ。

めちゃくちゃ自然な動きですよ。



今頃言ってると笑われるんだろうけど、

武器もっても使える、素手でも使える、空手の動きってそういうもんだったんですわな。

グローブはめての打ち合いに特化したボクシングやキックじゃ使えっこない動きが空手に残されているわけですわ。



これを捨てるか、あるいは残すか。


結果的にほとんどの空手流派は残しているわけだけど、無理やり素手の技法として「だけ」の位置づけで残すのはどうかなあ、とはみ唐さんは思ったりする。

だって、使えないもんね。ちゃんと使えるコンテクストの中に落とし込んで説明し、教えていくべきでしょ。


空手最強神話なんてもうとっくに崩壊しているんだから、「最強」ではなく、「身体文化」として継承していくべきだと思うなあ。身体文化としては、空手の武器術としての側面は見逃したらいかんよね。



なにはともあれ、この空手の基本の面白さ、気づかずに空手習ってる人には教えてあげたいはみ唐さんでした。