1972年から46年間続いた水島新司さんの野球マンガ『ドカベン』がとうとう完結するそうです
私、小学生のときに『ドカベン』を読んで・・・以来、このマンガに登場する『殿馬一人(とのまかずと)』にぞっこんラブすぎて、フェルトで殿馬くんマスコットを作り、それを首から下げて学校に通うヤバい小学生でした
殿馬くんは、野球も天才、そしてピアノも天才なのです
野球では「秘打」が有名な殿馬くん、
秘打 白鳥の湖
秘打 花のワルツ
秘打 皇帝円舞曲
秘打 G線上のアリア
秘打 回転木馬
秘打 黒田節
などなどなどなど・・・。
私がクラシック音楽を聴くようになったのは、殿馬くんがいたからです
様々な秘打で楽しませてくれて、次は何を見せてくれるんだろう?って、殿馬くんがバッターボックスに入る度にワクワクしました。
そんな殿馬くんは、『ドカベン』の主人公 山田太郎に出会うまでは、ピアノの道に進むはずだったのです。
「これが中学生のピアノか!?まるでプロだ!」
などと周りを驚愕させた殿馬くんですが、出たかった音楽会の課題曲『別れ』には、殿馬くんの指の長さではどうしても届かない部分があるため、途中で演奏が止まってしまうのです
そしてこの場面と同じところがついにTVアニメで放映される日には、カセットテープレコーダーをテレビの前に持っていって、家族に、「喋らないでね、音たてないでね!」と言って、テレビの音声を録音しました。
そんなふうに録った当時のカセットテープの音をさらにスマホで録っているので聞きにくいのですが、殿馬くんが促されて課題曲を弾き始めるところから指が届かなくて止まる箇所まで、ジャスト1分です!!!
え、この曲が、
『ショパンの円舞曲 ‘別れ’の第三楽章 』!?
とか、
指が届かなくて弾けなくなる場所って、
ソコ!?!?!?
とか、ツッコミどころ満載なのですが、当時の私はそんなことよりも殿馬くんに夢中で、このことから『別れの曲』のレコードを聴き、そのB面に入っていた『雨だれ』も聴き・・・、そんなふうに、だんだんクラシック音楽を聴くようになりました。
殿馬くん、ありがとう