さて今回は阪堺電車でGOの旅、わたしの好きな曇り空の下(紫外線大嫌い人間ですw)、天王寺駅前停留場からスタートです。
 

 

この天王寺駅前停留場からの路線を上町線、えびす町停留場からの路線を阪堺線といいます。

 

上町線と阪堺線は住吉停留場で合流しますが、上町線は住吉停留場まで、阪堺線は浜寺駅前停留場の終点までとなっています。

 

地元の人はこの2路線を前チン裏チンと区別するらしいですが、どっちがどっちかはよく知りません。ひょっとしたらガセかもしれませんがw

 

この2路線、ややこしいのは阪堺線の恵美須町からの電車はあびこ道までで、そこで乗り換えなければ浜寺駅前まで行けないことです。

 

 

まずは東天下茶屋停留場で降り、旧熊野街道を歩き安倍晴明神社へ。

 

 

江戸時代は有力な神社だったようですが幕末頃より衰退し、大正になってから阿倍王子神社の末社として復興しました。

大東亜戦争の大阪大空襲で投下された焼夷弾が不発で被災を免れた為、災難除けの神様として人気だそうです。本殿、拝殿等が国登録有形文化財に指定されています。

 

 

 

笑う狛犬w

 

 

 

狛犬はどこか恍けたような愛嬌のある表情をしていました。

 

 

新しい家屋と古い家屋の入り混じった街並みを眺めながら旧熊野街道を南へと進みます。

 

 

お宝が眠ってそうな立派な土蔵が残っていました。

 

 

 

梲の上がっている和洋折衷のお洒落な邸宅。梲の上がらない身としては羨ましい限りですwww

 

 

しばらく歩くと鳥居の向こうに大樹が見える阿倍王子神社が見えてきました。

阿倍王子神社は皇族や貴族の熊野詣の際に参詣途上で儀礼を行う九十九王子の一つとして栄えたそうです。

 

 

しかし勢いのある大きな樹だなあ。巨木を眺めていると心が落ち着きますね。

 

 

 

このマンションの窓からの眺めは凄くいいだろうなあ。

 

 

 

境内には四柱の神木があり、大阪市の保存樹となっています。

 

 

 

旧本殿ですが、今は「春夏冬社」となっています。これは秋がないので商いの神様を祀っているということ?

 

 

 

活き活きとした狛犬。飛びかかってきそう。

 

 

 

厳つい表情で睨みつけてますね。瓦製でしょうか?いい色をしています。

 

 

 

拝殿と手前にあるのが八咫烏の社です。

 

 

 

参拝をしてから、もう一度神木を見上げて阿倍王子神社を後にしました。

 

 

また阪堺電車に乗る為に、街を楽しみながら北畠停留場まで歩きます。

 

 

歴史を感じさせる味わい深い社名板が良いですね。

 

 

 

阪堺電車の線路の向こうに見えるのは、お洒落なレトロアパート月見園。入居者募集の看板がありますから現役なんですね。

 

 

北畠停留場から住吉鳥居前停留場まで阪堺電車で移動します。

 

本当に鳥居の真ん前に着くんですよ。

 

 

 

 

住吉大社 西大鳥居。

鳥居の向こうに太鼓橋が見えます。

左手に奈良時代の遣唐使はここから進発したと碑が設置されていました。住吉大社が航海の守護神として国家的に信仰されていたからで、およそ1400年前はこの辺りに住吉川の河口があり、侵食されて入り江になっていたのでしょうか。

 

 

西大鳥居前の狛犬。

 

 

口髭?がある?w

 

 

 

逞しく荒々しい感じがありますね。

 

 

 

鳥居を潜って直ぐ左側に二代目の住吉三葉松があります。初代は台風で倒木の憂き目に会い、二代目は高野山「三鈷の松」と同じものが奉納されています。

そういえば甲府の武田神社にも三鈷の松がありましたね。

 

 

反橋前の狛犬。

 

 

猿というか人っぽい顔の狛犬。笑ってる?

 

 

 

相棒もウッシッシと笑ってる?(*´艸`)

 

 

住吉大社の象徴の反橋、通称太鼓橋。

 

 

元は本殿と対岸の入り江に架けられていた橋で、今は池の上に架かっていますが、この池は入り江の名残りらしいです。

 

 

 

美しいアーチの橋です。

 

 

 

兎の口から流れ出る手水。

 

 

 

枯れ木のように見えますが、まだ生きている神木。

 

 

住吉大社は住吉造の本殿4棟が国宝に指定されており、その他に重要文化財も多数あります。

 

 

 

 

幣殿は檜皮葺の屋根に甍棟を積み、正面に千鳥破風と軒唐破風が付き、割拝殿で中央が拭板敷馬道になっています。

 

 

 

幣殿、渡殿、本殿。

 

 

第一から第四本宮まで参拝してから、五所御前と五大力へ。

 

 

「五」「大」「力」と書いてある小石をそれぞれ見つけて御守りにすると願いが叶うとか。願いが成就したら小石に五大力の文字を書いて倍返しにするというリサイクルな信仰ですねw

 

 

 

樹齢約千年の楠を御神木として祀る楠珺社。気を感じさせる良い樹です。

 

 

 

末社の五社の前で猫と烏が楽しげに戯れあっていましたよ。仲良しだなあ😊

 

 

 

楠高社。蛇の神様を祀っています。巳神の宿る大楠の祠だそうです。これもまた千年くらいの樹齢がありそうな立派な楠ですね。

 

 

 

大神宮 伊勢神宮遥拝所てす。紋の真ん中は鏡だと思いましたが、よく見ると穴が空いているんですよ。穴の向こうが伊勢神宮ということなのでしょうね。

 

 

 

御文庫。大阪の出版関係者らの組織「大阪書林御文庫講」が、江戸時代から商売繁盛を願って初版本の奉納を続けてきた大阪最古の図書館だそうです。

 

 

 

第二本宮。幣殿の横に紅白兎がちょこなんと座っています。

 

 

境内を出て境外末社へ向かいましょう。

 

 

時代劇に出てきそうな土塀ですね。

 

 

東大鳥居を出ると杜若が有名な浅澤社は直ぐです。

 

 

沼地に本殿が浮かぶ形の社です。万葉集にも歌われた浅沢の杜若、残念ながら時季は過ぎていましたので花を見ることはできませんでした。

 

 

 

女性の守護神で美容の願い事に良いそうです🙏🙏w

 

 

細井川(住吉川)に架かる一つ橋を渡り大歳社へ。

 

 

大歳社の手水盤への蛇口が蛙さんでした。

 

おもかる石で世界平和を占ってみましたが、どうやら難しいようですね。残念でした。

 

 

気を取り直して住吉大社へ戻ります。

 

 

池に映る斎館は江戸時代に造営され、登録有形文化財に指定されています。

 

 

 

水に映える反橋。

 

 

北大鳥居の狛犬を眺めて住吉大社を後にしましょう。

 

 

北大鳥居の陶製狛犬は備前焼です。

 

 

 

備前焼の特徴である赤みがかった銅色の肌が美しいですね。

 

 

神社を出て停留場でチンチン電車を待っていると、向かいに何やら味わい深いレトロな家屋があります。

 

 

これは!と道路を渡って見ますと、ブーツの絵と「靴の病院」と書かれた看板が。皮靴からスニーカーまで幅広く修理をしてくれるようですよ。

 

 

 

さあまたチンチン電車に乗って先へ進みましょう。

 

 

続く