理科教室9月号が届きました。「いきわく!物理」連載第3回は「鍋傘ラジオ」(杉本さん)です。冒頭はそのメインイラスト。
傘に巻いたコイルと鍋とアルミホイルの間にできるコンデンサーで共振回路ができています。電波塔からくる電波の方向を捜しながら、アルミホイルの上に浮かせた鍋の高さを変えてラジオ電波(AM放送)にチューニングすると、ギターアンプから放送が聞こえます。
いってしまえば、昭和のエレクトロニクスホビーの時代に子どもたちが競って作った「ゲルマニウムラジオ」がもと。
AM放送の場合、電波に乗せてある音声信号は振幅の大小、つまり音波の波形に関係する形になっているので、その電波を音に戻すのは比較的簡単です。
LC共振回路の実例として、印象深い実験になりますが、1つだけ欠点が。
教室の中ではラジオ電波が届きにくいので、屋外でやる必要があるのですね。
校内のほどよい場所を捜してから実演することになりますので、講義の中でやるとなると、いろいろ条件が難しいでしょう。教室から出て実験を見るのは、気分転換によいかもしれません。
ぼくも水ロケットを飛ばすコンテスト形式の講義を運動場でやったことがありますが、学生は大喜びです。
自然科学部などでやるなら、そういう問題はないので、部活向きですかね。
他のイラストと本文については、ぜひ、理科教室9月号で御覧ください。
なお、今回は記事が2p半と、区切りが悪く、残りの空白を埋めるイラストはないかという打診が編集部からありました。
記事の内容が電磁波に関わる内容だったので、ファラデーとマクスウェルのイラストを送りました。ふと気がついて、著者が杉本さんなので、昔描いた実話マンガ「すぎもとくん」を2つならべたものも作って、送りました。
編集担当の方からは最初次のような内容の返事がきました。
「すぎもとくん」は面白いのだが、理科教室のファンの方には合わないかもしれないので、おそらくファラデー・マクスウェルのイラストを使うことになるだろう。
今日届いた理科教室には、マンガすぎもとくんが載っていました。
いやあ、理科教室の編集部、攻めますねえ。
理科教室の編集部のみなさん、毎月本を出すのってほんとうに大変だと思います。毎回毎回ご苦労さまです。
このところ、あることに集中しているので、このブログの記事はあまり更新できていません。気がついたら、理科教室の連載についての記事3つが並んでしまいました。
もうしばらく、この状況が続くかもしれません。
それでは、今回はこのへんで。
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