​「先生、便に血が混じって、膿みたいなものも出るんです…」


​恐る恐る症状を伝えると、先生はちらりと患部を見て、あっさりと言い放ちました。


​「痔だね。座薬を出しておくから、これで様子を見て」


​その言葉に、私は心底ホッとしました。「痔」というありふれた病名に、胸のつかえが取れたような気がしたのです。処方された座薬を握りしめ、安堵と共に家路につきました。