# 2024年上半期・印象に残ったバーガー8つ | ハンバーガーストリート

# 2024年上半期・印象に残ったバーガー8つ




 今年も半年が過ぎました。2024年の上半期はさほど食べてないのですが、その割りに"ヒット"が多くて、そこで久しぶりに「上半期」で一度まとめることにしました。例年通り「2024年の最も……」だと、埋もれる名作・傑作も「少なくないな」と思ったもので。

 大して数は食べてないのに「ヒットが多い」と言うことは、「1.世の中おいしいバーガーが増えた」か、「2.私が『より目利き』になった」か、どちらかですね。当初は"5選"で考えてましたが、とても収まり切らず、だから「いいな」と思ったものはすべて挙げることにしました。と言うことで「8選」です。「食べた順」の時系列で以下……。

■2024年上半期・印象に残ったバーガーその1
 # Lil Woody's [渋谷] のニューメキシカン

……まずはシアトルからやって来たバーガー店より。全部で7品あるバーガーメニューの中で私が最も気に入ったのがコレ。ケソソース(チーズソース)とローストした唐辛子のバーガーで、現地では「ハッチチリ」、日本では「万願寺とうがらし」を使用。その唐辛子独特の「ザラーッ」とした味わいが「好きじゃないんだけど」「でも好き」みたいな、「イタ気持ちいい」おいしさ。

■2024年上半期・印象に残ったバーガーその2
 # CAFE.ALPS [荏原中延] のフライングダッチマン

……こちらはカリフォルニア「In-N-Out Burger」の裏メニューを再現した裏メニュー。パティ2枚とチーズ2枚をグリルドオニオン2枚でラップしたバーガー。ものすごくアツアツで、ものすごくシンプルな塩味で、そのキャッチーでジューシーな魅力に強く惹かれた一品。せっかくのオマージュなのでもっと世に知られるべき。

■2024年上半期・印象に残ったバーガーその3
 # B.B.Q KIMURA [埼玉・航空公園] のチーズバーガー

……2月に開催された「白子ガレージフェス」で木村氏が出したクラシカルなチーズバーガー。ウェーバーの70周年アニバーサリーケトルでしっかり焼き込んだバンズが表面シャリッシャリ! 炭の香りをプンと纏った、いい~焼き加減! いい~水分の飛び具合! 彼がこれまで作ったバーガーの中で最高評価の傑作。

■2024年上半期・印象に残ったバーガーその4
 # フレッシュネスバーガーのクラシックアボカドクリームチーズバーガー~わさび香るサクサク醤油~

……2024年春の期間限定。「クラシックアボカドバーガー」のアレンジだが、大葉から、わさびから、醤油フレークから、クリームチーズから、すべての仕掛けがことごとくヒット! 出来過ぎなぐらい工夫が的中している。ハンバーガーの技術の高まりを強く感じさせる一品。

■2024年上半期・印象に残ったバーガーその5
 # Overwhelm HAMBURGER & BAR STAND [学芸大学] のビーフ&ブロッコリーチーズバーガー

……これは「新しい」! チョップ肉オンリーのパティの上には炒めや素揚げでなく「唐揚げ」にしたブロッコリー。そのシャリシャリ食感と下味に利かせたポップなガーリック味。茎と葉で作ったソースがさらに上からかかって、それらすべてに一歩進んだ創意工夫を感じる傑作。

■2024年上半期・印象に残ったバーガーその6
 # American Diner ANDRA [上野] のSOUR CREAM & ONION

……こちらも単純明快、わっかりやす~い味! 自家製のサワークリーム&オニオンはフォンドボーを煮詰めたジュレなどが入って「プリングルズ」をはるかに超えるおいしさ。ベースは生野菜なしのWチーズバーガー。パティはもちろん、USビーフの肩ロース&ハラミのスマッシュ!

■2024年上半期・印象に残ったバーガーその7
 # BLT STEAK ROPPONGI [六本木一丁目] のテリヤキバーガー

……BLTの期間限定バーガーの中で過去イチの傑作。USプライムビーフの端材を集めたパティの時点でそもそも十分おいしいところへ「てりたま」味をポップに軽やかに施して、素材すべてが気持ちよ~く混ざり合う秀逸さ。ずば抜けた品質の良さと大衆的なセンスの融合がみごと!

■2024年上半期・印象に残ったバーガーその8
 # Bigmamacafe [横浜・北山田] のベーコンチーズバーガー

……トリは途轍もなく「キレ」のあるバーガー。人によっては"からい"と思うぐらいの強い塩加減を軸に、ムダなものが一切入らず、それだけにバーガーの「骨格」がハッキリしていて、味に淀みなく、凄まじく鋭い「キレ」があるという。キレッキレ。すべてが研ぎ澄まされた一品!

§ §

 と言うことで、私の好みは明瞭。「シンプル」であること。余計なものが入っていなくて、そのバーガーの「みどころ」がハッキリしていること。いろんな材料をアレコレ挟んだ「モワッ」「ボワッ」としたバーガーはあまり好きではありません。「要らんことしない」バーガーほど良いバーガーということで。

 でも最近「多くを挟まぬバーガー」をだいぶ目にするようになりました。「野菜は必ず3点入れねば」という、そこを「クラシック」と捉える向きから徐々に変化しているように感じます。よい傾向に思いますね――という8選でした。続きはまた年末か年初に!




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2024.7.4 Y.M