# 2023年最も印象に残ったバーガー5つ | ハンバーガーストリート

# 2023年最も印象に残ったバーガー5つ




 お待たせしました。「2023年の月見バーガーまとめ」「グラコロまとめ」と来て、今年もようやく発表です……2023年最も印象に残ったバーガー5つ。

 去年アップした記事の総数は「259」。そのうち、食べたハンバーガーに関する記事は「149」ありました。1記事の中で複数個食べていたり、食べても記事にしていないバーガーがあったりするので、「週3バーガー×年51週」のペースは大体守られてますね。その全149の中から特に印象に残ったバーガー5つを発表しますが、その前に「Burger of the Year」というのを毎年出しているので、まずはそちらから……。

■Burger of the Year 2023
 # フレッシュネスバーガー1号店「富ヶ谷店」リニューアルオープン!

……フレッシュネスバーガーがオープンしたのは1992年12月14日。だから30周年の本当の記念日は"2022年"の同月同日なワケですが、フレッシュネスは去年1年かけて全部で30に及ぶさまざまな30周年記念企画にチャレンジして来ました。それを締めくくる第"31番目"の記念事業が、この1号店のリニューアルです。

 渋谷区富ヶ谷にあるフレッシュネスバーガー1号店は今も現役で営業中の"店舗"です。30年前と全く同じ場所・同じ建物で同じように営業を続けています。と同時に、コーヒーの紙コップなどに描かれていることからもわかるように、ブランドの精神的"中枢"でもあり続けています。つまり「シンボル」です。そして「聖地」です。その聖地=1号店を今も大事にし、きれいに"お化粧直し"した上で、今後も変わらず続けてゆく「決意」を示した。その姿に「グッ」と来ました。

 30年そのままはなかなか出来ることじゃないですよ。特に企業においては。1号店が現存しないチェーン店など無数にありますので。しかも、30年の間に何度も経営が変わってます。創業者の手から離れて久しいブランドなワケですが、それでも、創業当時の精神・意義・コンセプトを今も大事にしているという。その「あらわれ」ですね。富ヶ谷1号店の変わらぬ姿は。

 1992年に誕生したフレッシュネスバーガーという「手づくりハンバーガー店」の歴史的な位置付けは、マクドナルドに代表される大量生産・大量消費なバーガーへの"カウンター"であり、のちに"グルメバーガー"と呼ばれるバーガー専門店の隆盛・発展へと続く「分岐点」のひとつであるように、最近私は考えるようになりました。知れば知るほど味わい深いバーガーチェーンです。大事にして行きたいですね――という思いも込めて。

■2023年最も印象に残ったバーガーその1
 # HENRY'S BURGER [代官山] × R-S [千葉・松戸] の和牛Smash'n REAL

……これを食べたのは2023年の正月明けの催事でした。西武池袋本店でおこなわれた「新春味の逸品会」に東京・代官山のHENRY'S BURGER(ヘンリーズバーガー)と千葉・松戸のR-S(アールズ)がコラボして出店。「ヘンリーズのパーツにアールズの味付け」というコンビネーションで作られたバーガーが新年早々いきなり美味! 単においしいだけでなく「サクーッ!」と食べやすい、その食べ心地のよさ。両店の奇跡的な相性の好さから生まれた名作です!

 屋上まで持って上がる間に潰れてしまったので(↑の写真)、記事冒頭のサムネ画像には広島そごうで開催された「そごうパンフェスタ」の際の写真を使いました。この広島出店時のバンズは池袋の時とは違うバンズでした。やはり「馬場FLAT」のバンズの方が百倍おいしいですね。だから"よりベストコンディション"なのは都内の催事に出る時のバーガーかな? 今後もずっと続けて欲しいコラボレーションです。

■2023年最も印象に残ったバーガーその2
 # CENTRAL BURGER SHOP [横浜・石川町] のクラシックチーズバーガー TOPPING オニオン、マッシュルーム

……2020年に「Mikkeller Kanda」が登場して以来、日本でも徐々にスマッシュバーガーが知られるようになって、今年の「最も印象に残った……」も5バーガー中2つまでがスマッシュバーガーに。スマッシュの勢いは確実に増しています。

 首都圏屈指のスマッシュバーガー専門店が作るこのバーガーは塩気オンリーの集合体。「ハンバーガーの妖精」と店で崇められる中南米系のある一見客が注文した組み合わせで、"ぺったんこ"にスマッシュした65gパティ2枚×レッドチェダー2枚に「炒めたオニオンとマッシュルーム」のトッピングは、すなわち「塩気の上に塩気」を足すことに他ならず。こ~れはおいしい! わっかりやすくて食べやすい、単純明快なおいしさ。「甘々なシェイク」と合わせると途端に堪らぬ中毒性が発動。「小難しくないところ」がバーガーとしての一番の魅力!

■2023年最も印象に残ったバーガーその3
 # BARBACOA [六本木] のホットブラジリアンロデオバーガー

……毎夏恒例「六本木グルメバーガーグランプリ」からの一品。単純明快なおいしさの「37 Steakhouse & Bar」のバーガーとちょっと悩みましたが、手の込んだこちらにしました。

 パティの上にショートリブ、ベーコン、スモークチーズ、チリコンカン、サルサ、サウザンソース、ピクルス等々。「乗せ過ぎかな?」と思いきや、ごちゃつかず、みごとに制御されているという。その安定感の源はUSアンガスのイチボに和牛を合わせた180gパティの確かな仕事ぶり。本職のバーガー屋"でないのに"非常に優秀で的確なパティを使ってます。一方、コステーラ・デ・ボイ(ショートリブ)は本職の味。まぁ~やわらかくてジューシー! "ヤバい"おいしさ! お祭りにふさわしい賑やかさとハンバーガーとしての確かなおいしさ。その「同居」のさせ方が素晴らしくもみごとな一品!

■2023年最も印象に残ったバーガーその4
 # CRUZ BURGERS [四ツ谷] のテリヤキベーコンフライドエッグ&ハラペーニョ

……エッグバーガーがあまり好きでなかった私の嗜好と偏見をみごと覆した一品。『ON THE ROAD MAGAZINE』にも書いた通り、私の中ではエッグバーガー界の最高峰。とりあえずの"暫定首位"はこの「CRUZ」です。

 多量のピュアオリーブオイルで卵を徹底的に「揚げ焼き」しています。これが効果覿面! エッグの風味プンプン! 実に芳ばしく、コク深く、実際のエッグ"以上のエッグ味"を発揮することにみごと成功。別にこの組み合わせのバーガーでなくても、もうちょいシンプルな「ベーコン・フライドエッグ」でも"イヤ"というほどのエッグ味が堪能出来る筈です。トッピングの内容より店主野本さんのエッグに懸ける「並々ならぬ思い」の方が重要なので。他のどの店よりも「エッグバーガー」に重きを置く名店!

■2023年最も印象に残ったバーガーその5
 # ウェンディーズ・ファーストキッチンの月見C.B.P.チキンフィレバーガー

……そして2020年以来の大手チェーンからの選出です。フライドチキンを挟んでいるので"ハンバーガー"ではありませんが、これもお~いしかった~!

 「セントラル……」のバーガーと同じ、いい~塩気の上にさらにいい~塩気を重ねた系。ベーコンにスライスチーズとチーズソース、ハッシュポテト、さらに100gオーバーの胸肉のフライドチキンが加わって生まれるキョーレツな"スナック味"! 特にフライドチキンとベーコンの組み合わせは必殺! よくもこんな"guilty"な食べ物を考えたなという一品。単純に食べてておいしいヤツ。これぐらい"深い考え抜きに"楽しめるヤツが気楽でいいですね。ぜひまた今年も出して欲しいです。

§ §

 という5選でした。去年よりも文字数増量で書いてます。あと残すところは「大予想」ですね。続けて参りましょう……。 (つづく)

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2024.1.13 Y.M