# CAFE.ALPS [荏原中延] のタコデバーガー TOPPING パイナップル（再食）

　アレ？ タコデバーガー￥1,560にパイナップル￥120のトッピングで￥1,680(税込)って、前に食べたことあったんですね？ 2021年の5月に。全く忘れてました。東京・荏原中延のCAFE.ALPS(カフェアルプス)にて。

　なぜ忘れていたか、理由が判明。2年前の記事に「もうひと手間工夫が必要かな」とあるので、つまり、イマイチだったということです。さて今回はどうか……。

　パティは自家挽きのUSアンガス113g。バンズは「新橋ベーカリー」。トマトはいつも通り輪切りも、レタスはこのバーガーのみシュレッド＝細切り。オニオンもこのバーガーのみアーリーレッドを使用。バンズの裏にガーリックマヨ。チェダーチーズがかかり、少し砕いたトルティーヤチップスが乗って、そして、グリーンハリッサソース……これが味の決め手。このソースの味ひとつでバーガーが堪らぬ「タコス味」に変化するという。これがいつものパターン。まぁ～おいしい！そこへパイナップルが乗ると……。

　写真は2年前の「タコパイン」。これから記すのは先週食べた"最新版"の感想……。まずは焼いた牛肉のいい～におい。一見高さがあるが、ソフトなバンズなので、生地が縮んで"一発で"かぶりつける食べやすさ。ここまではいつも通り。違うのはタコスの味がしない点。ひと口目から強い甘味が混ざり込んで来る――これがパイン。

　よくあるシロップ漬けのパイナップルを軽く鉄板でグリルしたもので、入る位置は中ほどだが、かぶりついた"ひと口目"から主張鮮明。"タコス味"を求めて食べ始めただけに、この強くて「たるい」甘味が最初のうちは"邪魔"に感じられるのだが、慣れて来ると、ハリッサソースの「spicy」で「herby」なフレーバーにパインの甘味がピタッとハマって、インドネシアかどこか南洋の料理を思わせる、エスニックな味わいとして全然"ウェルカム"に。これはタコスとは完全「別物」。全く新たな表情の出現！

　ポイントはとにかくハリッサ。ハラペーニョをベースにオリーブオイル、パセリ、コリアンダー、クミン、ガーリック等を合わせた調味料で、単体で舐めるとキョーレツに辛い！想像を遥かに超える辛さ！それがバーガーの中に入れて使うことで、この程度の辛さに落ち着くという。その辺の調整と見極めがバーガー作りにおける"ミソ"ですね。

§　§

　ほどよい厚みのトルティーヤチップスにハリッサのフレーバー。その辛味に反するようにチーズがマイルドに働いて、味わいにバランスをもたらす。王道の「挽肉」のパティは、ほぐれやすく＆ほどけやすく、ゆえに味付けが馴染みやすくて、よく絡む。ハリッサの味わいが"単純でない"ところが、これだけ豊かで広がりのある、同時に「いろいろな想像の余地」を与えるバーガーを生んでいる理由でしょう。そんな一品。「逸品」と呼んで差し支えありません。

― shop data ―
所在地: 東京都品川区中延2-15-7　第5ソニックスビル2F
　　　東急池上線荏原中延駅歩0分　地図
URL: https://www.facebook.com/cafe.alps/
TEL: 03-6426-2337
オープン: 2016年8月11日
営業時間: ~~11:00～21:00~~ 11:00～20:00
定休日: 月曜日・火曜日(要確認)

2023.7.1 Y.M

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