共働き家庭における子育ては、何回か多少なりとも、「このまま同じペースで働き続けていいのかな?」と考えるフェーズがあると思います。
私にとって,その最たるものが「中学受験」でした。
育休復帰の時は、私は寂しかったけど、子どもにとってはプロの養育者や友達、集団ならではのイベントがあり、楽しいこともあるはずと思えました。
小1の壁は、新しい環境に戸惑いつつも、慌ただしく過ごしていたら、いつのまにか過ぎていました(そしてコロナ禍が来て、また違うストレスがあったけど、在宅勤務が本格化し家で仕事ができるように)。
そして、小4からの中学受験勉強スタート。
私は舐めていました。
塾に行きさえすれば、何とかなるんじゃないかと…。
塾任せだと限界があるとわかり、本格的に伴走を決意した小5秋から、成績は向上。
「親が関心を持って伴走している」と子どもが感じられる状態にしておくのは大事なんじゃないかなあ、と思います(勉強を教えなくても)。
まあ、そうですよね。
うちの娘が、職場の若手社員だとすると、
「今までルーティンで回していた定例作業が、急に一大プロジェクトに格上げされて、デイリーで上司(親)が進捗チェックすることになった」
みたいな変化だったと思うんです。
若手社員の定例作業への取り組み方は、自ずと変化すると思うので、それと一緒かなあ、と。
でも、勉強を教えなくても、伴走は大変。
時間を計ったり、進捗を聞いたり、コピーを取ったり、という「名もなき作業」も、しっかり集中力と時間を削いでいきます。
仕事の日中のパフォーマンスが落ちて「子どもの中学受験で仕事が疎かになってない?」と思われるのを、少しでも挽回するために、夜仕事して、朝起きれず、娘を起こせなくて朝学習の習慣は作れず…。
仕事をしていなかったら、もっと健やかな気分で、きめ細やかな伴走ができるんじゃないだろうか?
伴走も仕事も家事も中途半端な気がして、それに伴う申し訳なさ、後ろめたさ、等々のジレンマと戦い続けた1.5年間でした。
(しかも、ラスト半年はさらにブログ更新を追加するという自己矛盾…)
でも、最後の最後に、私の気持ちを変化させる出来事がありました。
1月末から受験対応で仕事を休むために、早めに業務の段取りをつけていたら、余裕があるように見られたのか、1月早々に、新たな一大仕事のアサインがありまして…。
中学受験のことは理解してくれている上司で、1月中にケリをつけられるんじゃないかと思ってのアサインだったようですが、どう考えても難しそう…。
サブメンバーをつけてもらうことで、何とかなったのですが、そのとき思ったんです。
「自分から見た自分と、他人から見た自分は違うのかもしれない…。自分の思い込みで『中途半端感を挽回せねば』と自分を追い込んだけど、もうちょっと肩の力を抜いてもよかったな」と。
伴走の大変さも、すべてへの中途半端感も、私の感じ方の問題。
上司から見ると「守りに入っているが、手堅く進めて余裕そう」だったのかもしれない。
また、子どもから見ると、中途半端どころか、「執拗に追いかけてくる伴走」だったかもしれないし←思ってそう、夫から見ると「勝手に自分で何やら背負い込んでイライラしている妻」だったかもしれない。わからないけど。
多分、子どもに対する期待値コントロールは、すごく意識していたのに、自分に対する期待値コントロールはうまくできておらず、もっとたくさんのことができるはず、もっと期待されているはず…って思っちゃったんだと思います。
今、振り返ると、もっと期待値を下げて、「普通に生活を回すだけでも手一杯なのに、さらに伴走するなんで凄すぎる!ショボい伴走でも、しているだけでハナマル!」…と、自分を労ってあげたらよかったな、と思います。
伴走が終わった皆さん、伴走中の皆さん、ぜひ自分にたくさんハナマルを!
あ、ちなみに、共働きでよかったと思うこともたくさんあったことを書き加えておきます。
課金への抵抗感をあまり感じずにすんだし、職場で鍛えたコーチング力が活きたし、子どもの成績で落ち込んだときも、仕事に追われて強制的に気持ちを切り替えることができました。
現在進行形で共働きで伴走しているかたは、ぜひ、メリットを活かしながら、自分をほめることを忘れずに頑張ってください。
サピックス生のかたは、2025年度から導入された、「ヤルッキャ」を使ってみてもいいかもですね。
去年からあったら、ぜひ使ってみたかった!
伴走の補助になりそう〜
Herazikaと日本入試センターが提携、SAPIX小学部へオンライン自習室『ヤルッキャ』導入決定