5月に入り、ヤクルト・スワローズの投打がかみ合ってきた。3日のデーゲーム中日戦では、エース小川の安定したピッチングと主砲・村上の7号ソロ、延長11回裏の塩見のサヨナラ2ランと、納得いくゲーム展開で、5-3と接戦をものにした。

 小川は6回まで低めにコントロールされた配球でゼロ行進。その間、1回裏は2アウト1、2塁でサンタナがレフトへのタイムリー二塁打で1-0。2回裏にも1アウト2、3塁で西川が犠牲フライで2-0。そして3回裏には、1アウトで村上がメヒアの高めのスライダーを逆らわずにレフトにソロホームランし、3-0と引き離した。村上のホームランは今季7号。神宮球場での100号メモリアルで、山田の記録(26歳10カ月)を破り、24歳3カ月で最年少だ。

 この試合は楽勝だろうと思ったら、違った。小川の球威が衰えたのか、7回表に中日が3連打で無死満塁。小川と交代したエスパーダが代打・石川にタイムリーを打たれて3-1。さらにダブルプレーの間のホームインで3-2とされる。おまけに8回表に木澤が中田にレフトにホームランされて、あっという間に3-3に追いつかれる。

 しかし、ここで崩れないのが最近のヤクルトだ。9回表にマウンドに上がった石川はなんと500登板目。2アウト満塁まで迫られたが、なんとか0点に抑えた。続く大西も丁寧な投球で、10、11回の表を零封。

 そして11回裏、2死1塁で打席に立ったのが塩見。ファンの期待を背負った初球のひと振りは、センターのバックスクリーンへのサヨナラホームランとなった。

 これで巨人戦の3連勝に続いての勝利で、今季初の4連勝だ。最近のスワローズの守りは先発が5~6回まで大崩れしないでゲームを作り、抑えも安定している。打線もしっかり四球を選んだり、ほしいときのタイムリーが出て、粘りとつながりが出てきた。上昇気流に乗るムードが高まっている。この調子で、上位進出してほしい。=3日現在、首位・阪神と3ゲーム差の3位になりました。  (2024.5.3 風狂老人日記)