首を痛めてしまった。ある朝起きた直後、首が伸びない感覚があって、数日すると、痛みが出てきた。ひどいときは、こめかみの横、つまり側頭部まで痛くなる。この症状は20数年前、経験したことがある。接骨院に通い、頸椎の牽引と電気治療をして、1カ月ほどで回復した。

 今回も接骨院に行けば何とかなるだろうと思い、近くの接骨院で見てもらうと、「姿勢が悪いので、頸椎に負担がかかっているのだと思います」と診断され、背骨や首を伸ばすマッサージや、痛みを和らげる電気治療を受けた。整体師によれば、私の背骨はいわゆる「猫背」で、肩や首が通常より前に出ているために、4~6キログラムの頭部を支えるために首の一部に過剰な力が加わっている。首には多くの神経が集まっているから、頭や肩、腕まで痛くなってしまう。それを根本的に直すには、姿勢そのものを直すしかないのだという。

 思えば私は、もともと姿勢が悪いうえに、何十年もの間、原稿を書く仕事をし、今もブログを書き、将棋を指し、読書をする生活を続けてきた。これらはどれも、うつむいてじっとしている作業ばかりだ。知らず知らずのうちに、あごが前に出て、背中が丸くなる姿勢が固定化されてしまったのだと思う。だから、この病気は「生活習慣病」だと判断し、時間をかけて直すことにした。

 まず、猫背を矯正するために、寝る前に15分、フローリングの床の上に仰向けになって背骨を伸ばす。また、テレビを見るときや書き物をするときは、背筋を意識し、顎を引いて姿勢をよくする。そして長時間同じ姿勢にならないように、ときどき歩き回る。固まった首や肩をほぐすために、しょっちゅう首や肩や腕を回すことにした。

 うつむく時間を極力少なくし、これからは「上を向く」体勢を増やそう。そして胸を張って歩き、空や雲や星や月を見る時間を努めて設けよう。それらは、私の体だけでなく、心にも良い影響を与えるに違いない。(2026.5.23 風狂老人日記)