注目されていた香港の区議会選挙の開票結果は、通信社の速報によれば、民主派が7割を超え、親中派との割合が逆転したという。これは香港の民主化を進めるうえで、大きなテコになるだろう。
香港の民主化を求めるデモは先鋭化し、鎮圧しようとする警察との衝突で犠牲者が出るまでに泥沼化している。このまま力による民主化要求を続けていっても、さらなる破壊と犠牲者が増えるだけだろう。
区議選の民主派「勝利」をターニングポイントにして、運動の過激化を抑えて、民主化の主張を、国際社会にもっと発信する手法に重点を置けないか。中国のメディアにアピールしても歪曲、無視されるだけ。他国のメディアや、民主主義が根付いた国々の国民との世界的なネットワークによる「包囲網」を作ることで、中国共産党による独裁と強権的な弾圧に、国際的な言論の批判で対抗しよう。それが、結局は民主化を進める近道になると思う。
(2019.11.25 風狂老人日記)