日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄した韓国について、日本国内では驚きの声が上がっている。朝鮮出身労働者の補償問題いわゆる「徴用工」問題と、日本の輸出管理の厳格化をむりやり結びつけて「報復」とすり替え、さらに自国のGSOMIA破棄の理由に転化した。どういう思考回路だとこうなるのか? さっぱり理解できない。確かに、輸出管理の厳格化の理由は「安全保障上」ではあったが、徴用工の金銭補償が軍事情報の共有という安全保障の基盤を破壊することに繋がってしまったのだから、韓国は「金のためなら何でもあり」という感を改めて強くした。
しかし、本当にこんなやり方で、韓国は自国が守れるのだろうか。確かに経済を良くすることは政府の役割だろうが、まだ休戦中の「朝鮮戦争」のさなかに、甘すぎる感覚ではないのか。まず国家(政府)は、国民の安全を確保すること。それが最優先されるべきで、韓国政府のセンスの悪さは恐ろしい。
北朝鮮はGSOMIA破棄を歓迎するかのように24日、またぞろミサイルを発射した。日米韓の軍事連携が緩むのを目の当たりにして、金正恩委員長は笑いが止まらないだろう。「もっともっと緩め」と思っているだろうし、現実に日米韓の軍事連携が破たんするときは、韓国に攻め入って、共産主義における統一国家(事実上の独裁国家)を樹立しようと考えているに違いない。その時は、中国も全面的に援護射撃するだろう。
どうして文在寅大統領は、そんなことも読めないのだろうか? それとも完全に、北朝鮮の手先なのだろうか? もうこうなったら、香港じゃないが、韓国国民が自らの安全を求めて、政府を倒す運動を始めるしかないのかもしれない。 (風狂老人日記 2019.8.24)