「粒粒 皆 辛苦なるを」は、中唐から晩唐にかけての
政治家・詩人/李神の絶句二首からなる、漢詩「農を憫む」
「粒粒辛苦」という言葉の出所にもなりました。
「粒粒辛苦」とは、米を作る農民の一粒一粒にかける
苦労はひととおりでないこと。
転じて、ある仕事の成就にコツコツと苦労を重ねて
努力すること です。
「農を憫む」はその昔、農民の労苦と作物の大切さを
訴求し、報われぬ哀れを誘う漢詩でもあります。
「農を憫む」の吟題は、今年度4月より5年ぶりに
再開となった□□福祉会館詩吟講座(小生は事務局長)の
8月から11月の課題吟で、先月より吟詠の練習中。
今般、久しぶりにブログ更新にあたり、とり上げる
切っ掛けとなったのは、お米が各地で品薄状態となり
価格が高騰している最中、埼玉県に住む
かつての後輩より、今年も又、新米10㎏が送られて
きたことと
併せて前後し、ご教示を賜っている知人より梨(豊水)が
届き、この時節柄だけに恐懼感激したからです。
お米にしろ梨にしろ、稲作農家や梨農家の人たちにとっては
一年中かけての大変なお仕事、良質なお米や梨を収穫する為には
我々には想像できない大変なご苦労があると思います。
一粒一粒、一個一個のすべてが苦労の結晶であることはもとより
品不足で高騰している折に、変わらぬお心配りを頂いて
とても嬉しく感じた次第です。
妻共々、心より感謝し 一粒・一粒、一つ・一つ、
噛みしめて ご賞味させて頂く所存です。
また、「農を憫む」の課題吟
思いを新たに、地道な努力を積み重ねて
しっかりと練習して参ります。
最後に、夕焼けと言えば今も昔も秋。
清少納言は「秋は夕暮れ」と讃えましたが
今年は九月の半ばになっても猛暑、酷暑に悩まされており
空の様相も儘ならぬようです。
昨日の夕焼け空
今日の午後3時の陽光
最後まで お目通し頂きまして
ありがとうございました。<(_ _)>