③中学受験小説:洋子『偏差値を彼女と比較する』
中学受験小説「点と線のあいだ~わたしとあなたのテスト~」あらすじ【登場人物】洋子:JTCの人事部に勤務するワーママ(40)優斗:浜学園Sクラスに所属する優斗の息子(新6年生)結愛:浜学園Vクラスに所属し、公開学力テストで100位以内(100傑)の成績をおさめる優秀女子。優斗にバレンタインチョコをくれたガールフレンド(?)浜学園に通う息子・優斗のガールフレンドが100傑と知って、その学力差にショックを受ける洋子だったが・・・。テスト①はこちら:中学受験小説 | 中学受験2025年組のその後と小説テスト②はこちら:中学受験小説 | 中学受験2025年組のその後と小説テスト③洋子『偏差値を彼女と比較する』20時を過ぎていたせいか、駅ビルのスタバは空いていた。結婚前、洋子は今のような内勤ではなく、営業部に所属していた。得意先を訪問する合間にスタバに立ち寄り、大学時代からずっと頼み続けているキャラメルフラペチーノを飲んで、ストレスを発散していたものだ。大学生の頃は、それが一番おしゃれな飲み物だと思っていた。でも、アラフォーになった今では、カロリー爆弾として恐れをなして、めっきり口にしなくなった。それでも今日は、「キャラメルフラペチーノが飲みたい!」という気分が勝り、浜学園のある最寄り駅の駅ビルに入っているスタバへと足を運んだ、というわけだ。大学時代はスタバは、なんとなく敷居が高かったけれど、大人になってみると、気軽に入れるようになったなぁ〜と思いながら、懐かしの味をストローで吸い込む。「あー、甘い。あー、おいしい」最近、独り言が増えた気がする。それにしても……初めてのガールフレンドが100傑って!!すごない? すごすぎ。天才か!恐れ多すぎ!!洋子はうーむと考えながら、ストローを噛む。「優斗のこの前の公開模試の偏差値、どれくらいだっけ……」洋子は会社用のロンシャンのバッグから、白い手帳を取り出した。今年から使い始めた、「アナログママの受験スケジュール帳」である。仕事帰りに丸善ジュンク堂で見つけて即買いした。仕事の予定だけでなく、塾の日程や、6年生になって増えたテスト関係の予定も何もかも混ぜこぜに書き込んでいる。新6年生になった2月からは、合間のフリーページに公開模試の偏差値もメモするようにしていた。「アカンやん……!めっちゃ酷い。酷語とはまさに・・。偏差値50切ってるやん! 算・理はまぁ許せるとしても……3科平均で、結愛ちゃんより10くらい低いかも……」ズズズッとフラペチーノを吸い込む。今までは「まぁ大丈夫かな」と甘く見ていた公開模試の結果。でも、優秀層との明らかな差を突きつけられて、改めて現実を思い知らされる。ヤバい、ヤバい、愛想つかされるって〜!!あぁ……結愛ちゃん、優斗の見た目のかっこよさ(親の欲目込み)で好きになってくれたけど、冷静に偏差値を見たら、「えーっ、ガッカリ……」って思われそうやん。あー、ダメ。私、偏差値至上主義高田のふーみんみたいになってる。YOUTUBEの「Wakatte TV」見過ぎかも……。優斗には優斗の素晴らしいところがあるのに。優斗、ごめん。ここで勝手に謝っとくわ……。クールダウンのため、ストローでさらにフラペチーノを吸い込む。「あっ! もう9時になる、お迎え行かなきゃ!」飲み終えたフラペチーノの容器をゴミ箱に捨てながら、「紙ストローって、やっぱ時代……」と久々のスタバの感想をつぶやき、洋子は足早に来た道を戻り、浜学園へと向かった。続く🍹上記を書いていたのは小6の3月10日の公開学力テストの合間にかいていたので、やや短めの回ですね笑まだコメントはいただいていないので、反応もわからないのに気にせずマニアックな浜学園物語を書いています笑その時のブログを下書きにして再度リライトしてアップしたので、当時のいいねくれていた方の記録も一緒にアップされています。あれ?私、してないのに…って混乱させてしまっていたらすみません笑ワカッテTVです笑