今は子供は第二回「小6合否判定学力テスト」のため常在戦場の浜学園に行っています。

繰り返しになりますが・・・合否判定っていうネーミングが怖いよう驚き

否とか怖い漢字使うの、ヤメテ・・・びっくりマーク

算数と国語が2種類テストがある灘方式なので、ちょっと遅めの15時半が終了時間です魂が抜ける

 

帰宅したらYOUTUBE見てからの、アンリシャルパンティエ(関西人好きすぎ)のクッキー食べてからの、マスターの宿題・・という流れで行く予定です。 

宿題は前日にやる自転車🚲操業でやらせてもらってますキリッびっくりマーク凝視

 

合判いくの、嫌かなぁと思って玄関で送るときに聞いたら

「テスト長いけどさぁ、結果出た時にWEBで入力したらいろんな学校の判定見れるんが、ちょっと面白いよねニコニコ

と相変わらずのM・・いや、前向き発言してました凝視びっくりマーク

 

そうそう、前回も東京の難関中学の名前を色々入力して(受けない、受けられないからこその気楽さ)「B判定やって、ほんまかいなニコニコ」とか言ってました。

 

そして子供がテストを受けている合間に、昨日の100傑の彼女の後編の続編(何がなんやら)を書きたいと思います。


ちょっと嫌な感じの蓮ママを登場させてしまったのですが、「み〜んないい人、大阪モード学園」(CM流れてたの大阪だけ⁉️)を見習って、あんまりネガで終わるのはよくないなーとアップした後思いました。

物語の続きを朝イチのヨガレッスン受けながら(ヨガ集中してない)考えたので、以下に書かせていただきますにっこり

 

 

スタースタースター100傑の彼女No 12〜志望校を聞かれたら〜後編の続編

 

日曜朝9時20分ごろ、京阪香里園駅に洋子は降り立った。

「ここから徒歩18分って書いてあるけど・・18分以上かかるんだろうなぁ・・てか遠!!」

洋子は、スマホのD志社K里のアクセス紹介画面に突っ込んだ。

 

今日は夫と悠斗は朝に最後に監督へ挨拶だけして、野球を卒業して、帰宅する。

その後、マスターの宿題を一緒に家でやっておいてもらい、洋子は学校見学・・・と二手に分かれて活動予定だ。

 

「というか・・6年生になって初めて学校見学へ行く家庭ってうちくらいかも・・。だってこれまではめちゃめちゃ仕事いそがしかったし・・・学校すら調べてなかったな・・」

洋子は思った。


学校説明会というのも、何を着ていいのかの服装のレベル感がわからないため、とりあえずカジュアル目ではあるがネイビーのパンツスーツっぽい服装にした。いつも社内研修の時に着る服だ。足元も流石にスニーカーではNGかと思って低めのパンプスにしたけれど・・・

「ヒールで18分歩くのは・・嫌かも・・」

歩き始めて5分で後悔し始めた。

 

洋子は一般入試でD志社大学卒である。

が、同じD志社系列といえども、中学に行くのは初めてである。

 

道がわかるか心配であったが、駅でネイビーまたは白ブラウス&暗めボトムのママさんと子供ペアを見つけたので様子を伺った。

綺麗目服装の親子が、一列になって細い歩道を歩いていくのを見て、この列に付いていこう・・とさも道を知っているかのように列に加わった。

 

「学校見学ってなんか緊張するし、最初は気心知れている?D志社と、健太くん親子と大阪桐INに行って徐々に慣れて行けばいいよね」なんて考えていると、前に歩いている男の子が馬のバッジをつけたリュックを背負っているのが目に留まった。


「ねぇ、説明会の後、そのままM渕行って間に合う?お昼食べる時間ある?」と男の子は母親らしき白いブラウスとネイビーのパンツコーデの女性に聞いた。

「うん、長引いたとしても、香里園と京橋って京阪一本やから、食べる時間あると思う。京橋のM渕の近くでラーメンとか食べようかな?」

「いいねぇ!ラーメン!」

男の子は嬉しそうに笑った。

 

可愛い。ラーメン、嬉しいよね。中学受験するといってもまだまだ小学生。日々の楽しみは友達と遊んだり、好きなご飯食べたりすることだよね。塾があると遊べないし、お弁当だって急いで食べるだけで楽しめないもんね・・。

その男の子を見ながら、洋子は悠斗を思い出した。

 

悠斗も・・今日で野球は終わり。かわいそうかな・・?

蓮くんママにも昨日、高校受験でいいじゃないのって言われたけど・・

うちはなんでそもそも中学受験しようってなったんだっけ・・?

そうだ、公文のお迎えの時に他のママさんがなぜか「悠斗くんは中学受験に向いていると思いますよ」って言ってくれて・・その帰り道に浜学園の前を通りかかったから、パンフをもらおうと入ったら、教室長に「ちょうどいいタイミング!今、入塾テスト受けてみては?算数と国語2教科だけからすぐ終わりますよ!」ってノリノリで言われ・・そしたらHクラス合格だったから・・そのまま流れで・・入塾したんだった。

うーん、私って・・ちゃんと教育について考えてないなぁ・・

 

そんな反省をしていると、学校の門が見えてきた。

浜学園の説明会の時のように、家庭教師のリーフレットを渡す人たちに取り囲まれ、色々と受け取ってしまった。

「合格、とか、だるまのイラストとか描いてあると無視しにくいわ・・」と呟きつつ、校内に入った。

すると、通りかかった女の子たちが

「おはようございまーす!!」と洋子たちに元気よく挨拶してくれた。

「お、おはようございます!」洋子も元気よく返した。

 

すごーい、先生がいなくても、部外者の私たちにも元気に挨拶してくれるなんて・・・礼儀正しくて素敵!

一気に好感度が上がった。


説明会が始まり、学校の沿革や教育方針、校風、学校行事、クラブ活動など魅力的な話が繰り広げられた。

やっぱり、私立のカリキュラムや環境ってすごいいいわぁ・・・中高でこんな教育受けられて、それで大学も行けたらそりゃいいよね・・

洋子はすっかり学校のプレゼンに惹きつけられてしまった。


私なんて公立から、一般入試受けてD志社大学行ったけどさ・・、さっきの挨拶してくれた子達なんて、こんないい環境で学んで大学受験の心配もなく、いろんなことに青春時代に打ち込んだりできて・・いいなぁ・・・

なんだか洋子が中学から通いたくなってしまった。

 

説明会の後は自由に校内を見学できた。中庭ある大きくてかっこいいデザインの図書館も魅了的だったが、圧倒されたのは、グラウンドの充実ぶりだった。ラグビー場や400mトラックなどがある第1グラウンド、サッカー場の第2グラウンド、ハンドボールやテニスができるという多目的グラウンド・・・悠斗が生き生きとスポーツをしている姿が想像できた。

これ・・「2月の勝者」でサッカーやってる三浦くんが学校の文化祭に行って…三浦くんのパパとママが自分の子供がその学校にいる姿を想像してジーンとくる場面と同じ・・・悠斗・・・なんか、D志社、受かりそうな気がする・・!!!

 

初めての学校見学会で、いきなり第一志望に躍り出たD志社K里の感動を胸に、また洋子は徒歩約18分の道のりをパンプスでヨロヨロと駅まで戻った。

香里園駅付近のファーストフードで一瞬でランチを食べて、急いで自宅マンションに帰った。


「ただいまー!悠斗、マスターの宿題できたー?」

そう言って、洋子はリビングに入ったが・・・誰もいなかった。

「え!?まだ野球に行ってるの!?辞めるって言ったのに!?」

蓮ママがまた何か言って引き止めているのだろうか・・・辞めるのやっぱり無しとか思ってないよね?

洋子がイライラしていると、ドアが開ける音と「あ、ママ、帰ってる」という悠斗と夫の声がした。

 

今、帰ってきたの!?一体何してたの!?明日はマスターがあるんだよ!?休みの日にまとめて宿題やらないと間に合わないよ!!

怒りのセリフが出そうになった瞬間、悠斗がリビングの扉を開けて、大きな花束と色紙を持って入ってきた。

ピンクや黄色の花がたくさん束ねられた可愛いお花たちと…そして、中央に「悠斗くん、ありがとう」という大きな文字と矢沢あい風のイラストで野球のユニフォームを着た笑顔の悠斗の似顔絵が描いてある色紙・・・

「これ、どうしたの!?すごい・・」

さっきまでの怒りの気持ちは消え去り、洋子は感動しながら聞いた。

 

「今日、挨拶だけで帰ろうとしたらさ、あのいつもリーダーみたいな感じの・・えーと、蓮くん?のお母さんがさ、ランチだけでもしたいって、めっちゃ強く言うから断れなくて・・・午前のミニ試合やって近くのパスタ屋でランチ行くことになってさ。そしたら店も予約してくれてたみたいで、花束とこの色紙をみんなで渡してくれて。記念写真も撮れたし、行ってよかったわ。その少女漫画みたいなイラストもその蓮くんのお母さんが描いたんだって。漫画家みたいに上手くてびっくりしたわ」夫がいつもの呑気な口調で言う。



「悠斗、野球めっちゃ上手くてイケメンで最高!!!!!中村より」

「慣れてない僕にいつも野球を親切に教えてくれてありがとうございました。五年 石川樹」

「また遊んでや!絶対やで〜!友情は永遠♾️

マツモト」

「うちの母親が将来は悠斗と結婚したいと言ってました(ほんとです!)By Kazuya」


 

みんなのメッセージが嬉しい。そして・・・

「中学受験もホームラン⚾️打ってや✨

悠斗くん、ファイトびっくりマーク 蓮&蓮ママ」

メッセージの横に野球帽を被った蓮くんらしき男の子とチアガールの格好をした蓮ママらしき女性のこれまた矢沢あい風イラストが描いてある。


このキャラ・・見たことある・・

「思い出した!矢沢あいのご近所物語に出てきた・・バディ子だ!!」

洋子は叫んだ。


「矢沢あい?誰それ?」夫は呑気に聞いた。

「これだから、流行に疎い会社の人は・・!矢沢あいだよ!?ご近所物語なんてアニメにもなったのに。」

「知らんなぁ」


「じゃあ、北川景子で映画化されたパラキスは!?あ、さすがにNANAは知ってるよね!」

「知らんなぁ」夫は相変わらずの返事。

「ママって漫画オタクなの!?」悠斗が笑う。


「NANAだよー、映画化されたやん!二人のナナって名前の女の子が出てきてー、一人は歌手で恋人が蓮って言って…って、おい!!もしかして蓮くんの名前ってNANAから!?絶対そうやわ!!」興奮する洋子に「ママ!盛り上がりすぎ。」呆れて悠斗が止めに入る。

 

「そのイラストが上手い蓮くんのママが、こないだ洋子に失礼な質問してしまってごめんって言ってたわ。なんか、蓮くんが悠斗と同じ高校に行って甲子園目指すとか、北野高校に行って一緒に京大目指して欲しかってんて。」


「えっ」

「今日、最後のミニ試合に悠斗が出たけど・・改めて野球やっててよかったなぁって見てて思った。いっぱいの友達とか、チームワーク、体力、精神力、前向きに努力する習慣とか人生において良いものを野球で身につけられたんやと思うわ。今度はまた中学受験で成長できるんやろな」

 

夫の言葉に洋子は、中学受験に焦ってイライラしたり、人の言動をネガティブに捉えがちだった自分を反省する。

蓮くんママも・・ごめん・・シャウエッセンじゃないとか・・タイトなジーンズに戦うバディを捩じ込ませてるとか・・ちょっと嫌な感じで見てた・・蓮くんママもご近所物語のバディ子みたいに、根はいい人なんだよね・・・。

 


「良心の全身に充満したる」人物


D志社K里での説明会の言葉が身に沁みる・・・。


私も、この中学受験を通して、人間的に・・成長していこう・・・

愛を込めて花束を花瓶に飾りながら、洋子は静かに決心した。

 

続く💐