暑くなってきましたね・・
夏期講習、子供たちは通勤電車に乗って通塾して長時間あの固い椅子に座って授業受けて・・倒れないもんなのでしょうか・・
昨日合格する夢を見たのですが(唐突)、合格者の保護者が集められて各教科の先生から話を聞く場面があり・・
算数の先生が「うちの学校は予習シリーズの6年のテキストからしか入試問題出してません!」(どんな学校や)とおっしゃり、私が「え、予習シリーズ6年やってないけど、なんで受かったんやろ?まぁ他のテキストやってたら同じような問題を解く力がつくのかな?」と思うという謎の夢でした笑
まぁ合格してたからヨシ
100傑の彼女の「志望校を聞かれたら」洋子バージョンを書いていきます〜
実生活でも、なんかめっちゃうちの子、聞かれるんです・・・小学校の違うクラスの子にまで・・・そもそも浜学園に行ってることすら言ってないのですが・・・他の人のことなんて、誰が興味あんねんByヤナギブソンじゃないの〜みんなー!自分に集中してそれぞれのゴール目指していこうぜー⚾️
浜学園物語「100傑の彼女」No12中編〜志望校を聞かれたら〜
朝6時にいつも通り、携帯のアラームが鳴る。
せっかくの朝寝坊できる土曜だが、悠斗の野球があるので毎週この時間に起きてきた。
来週の野球最後の土曜日はD志社K里の学校説明会に洋子一人で行く予定なので、今日は洋子が野球の付き添いに行って、監督やママさんたちに挨拶をする予定だ。
来週は午前の練習で切り上げ、最後の挨拶程度の参加にするつもりだ。
もうすぐ春季講習が始まる。
そして4月になったら、いよいよ学校でも6年生、浜学園では公開の翌週が合否判定テストだ。
ゴールデンウィークは・・結愛はN YTの入試演習を受けることを決めているそうだ。悠斗は・・そもそも志望校どこにすればいいんだろう・・・
朝食の準備をしつつ悠斗の部屋に行き、優しくゆすって起こす。まだまだ眠そうな悠斗の反応に、起こす洋子も少し罪悪感を覚える。
昨晩も浜学園のマスターから帰宅後、返却された復習テストの間違えた問題のやり直しをしていた。
その後「僕、まだまだ知識分野の達人になれてないわーーー!!」と言いながら、赤シートで正答を隠して国語の語句や漢字の暗記をしていた悠斗。。。
眠いよね・・中学受験生はこんなふうに眠かったり、好きなことを諦めたりしながら受験戦士になってるのかな・・ここまでやらなくてもいいように国が中学受験のシステムを再考してほしいわ!
なんてことを洋子は思う。
朝食の後、夫が家庭教師となり、来週のマスターの宿題を仕上げていく。
と、その時、洋子のスマホが鳴った。栗尾からのLINEだった。
おぱんちゅうさぎがカラオケで歌っている動くスタンプの後
「やりましたね🎶偏差値60はVクラスの基準満たしていると思います(目がハートの顔文字)
復テもベスト1ばかりと聞いてますし、これは本当にトントン拍子に行きそうですね(矢印が上がるマーク)春休みは、難しかった5年の算数の重要単元(速さ、比・割合、図形等)の総復習していきましょう!
6年のVクラスは算数が1.5倍換算になるので、特に重要ですし」
とメッセージが来た。
「え!?なんで算数だけ1.5倍換算なの!?Vだけ?でも、受験は算数で決まるみたいな本も見たし・・やるしかないか・・」
洋子が色々算数について思いを馳せているところへ続けてまたLINEが来た。
「それと、駄情報をご報告させてください。例の彼から私がトンカツ屋さんで送ったLINEの返信が来ました(呆れ顔の顔文字)下記がそのやりとりのスクショです。」
スクショには
「寧々ちゃんも、今日ららぽーとに来てたの!?」
「誤解してると思う!一緒にいたのは妹だから!!!」
「赤チャンほんぽなんて始めて行った!!」
「既読ついてるのに、返信くれないのは、怒ってるの?」
「誤解なのに、勝手に一人で怒らないで。中目のいつもの店で会って話しようよ」
「ナカメじゃ無くて、恵比寿の間違いでした(頭を下げる顔文字)」
と、彼からの一方的なメッセージ
「おお・・勝手に自爆している・・・中目黒の店とは誰と行ってるのか」
洋子も思わず突っ込む。
それに対しての栗尾の返信のスクショも送られてきた。
「(誤)赤チャンほんぽ→(正)アカチャンホンポ 又は 赤ちゃん本舗」
「(誤)始めて→(正)初めて」
「いや、そこ、気になったけども・・・『知識分野の達人』の解説じゃないんだからさー!!」
洋子はまたまたスマホの画面に突っ込む。
大声をあげすぎて、夫から「シッ」というジェスチャーをされる。そうでした。悠斗はマスターの宿題と格闘中だった・・
洋子はキッチンから寝室へ移動する。
そこにまたまたLINEが来る。
「(誤)妹→(正)妻」
「上記のスクショを送った後に、ブロックしたので、これで本当に終わりです(万歳をしている絵文字)」
万歳の絵文字・・これって強がりなのかな・・・そう思った洋子はまたまたいきなりLINE電話をかけた。
「お疲れ様。クリオネちゃん、彼のために興味ない筋トレも通ったりして、理解しようと努めてるように見受けられたけど・・なんか、そもそもありのままのクリオネちゃんで一緒にいて楽しい人を探すのもいいかもしれない」
と相変わらずの本題からトークを始めた。ワンコールで出た栗尾もすでに洋子に順応して驚きもせずに
「ありのまま・・そうですね・・!でも、社会人になってからは、周りに合わせるというか、ありのままでは生きてないです。ありのままだと・・うーん。それこそ大学・・あー、でも大学もちょっと無理して美容とか恋愛とかに取り組んでたところがあるから・・・本当のありのままだと・・・中高・・それこそ浜学園通っていたころとかめっちゃ遡った時の自分になりますね・・」
と答える。
「浜学園通っていた頃・・・その頃って、どんな感じ?」
「そうですね、大規模校に通っていて生徒数が多かったこともあると思うんですけど、浜がめちゃくちゃ活気あって、先生も熱くてV1クラスの友達も一体感あって・・仲間!青春!って感じでした。」
「へぇー!楽しかったんだ!」
「はい、その時のV1でちょっと好きだった男の子、シュウくんっていうんですけど、彼と高校の時になんと塾で再会するという・・・笑 それが私の初めての彼氏ですね笑 私、眉毛ボーボーのノーメイク、髪の毛も後ろに束ねて、ださい制服着てて、でもそんな私となぜか付き合ってくれてたんですよねぇ・・・シュウくんは私なんかにもったいないくらいかっこよかったんですよ、K陽学院からの京大で。。大学で遠距離になったせいなのかなんなのかでハタチくらいの時に自然消滅的に別れてしまいました・・・」
「そうなんだ!浜学園はルーツなんだね。今度、浜学園の佐藤ママのトークショーや起業とかした卒塾生のプレゼンがみれるイベントがあるんだけど・・・保護者だけじゃなくて卒塾生も申し込めるから、一緒に行かない?」
いきなり洋子は言った。
「えー、浜学園のイベントにですかー?でも、塾生だったのってかなり前ですから・・・」
それに対して、流石の栗尾もそんなに乗り気ではなさそうな声をだした。
「ちなみに場所は空中庭園のある梅田スカイビルでやるんだよね。尼崎じゃなのよ笑」
「え?空中庭園!?」
栗尾が食いついた。
「うん。行ったことある?結構梅田の駅から歩くけど、今、海外の観光客とかで盛り上がってるらしいね。っていっても、私ももう10年以上行ってないけど笑」
「私・・そのシュウくんとのデートで展望台行きました・・笑」
「あはは、じゃあ、懐かしんで、展望台いく?それか、地下にね、有名なお好み焼き屋さんも入ってるからそこでご飯食べるとか」
「いいですね!なんか乗り気じゃなかったのに、佐藤さんの話術で行きたくなってきました笑 ちょうど出張とも被ってるし、行こうかな・・笑」
「行こう行こう!」
盛り上がっている二人の会話にアクセントを加えるように、ドアのノックの音がした。
「母さん、そろそろ勉強切り上げようと思うけど、野球のお弁当の用意、お願いしていい?」
悠斗だった。栗尾が悠斗にスマホ代わって欲しいというので、スマホを渡し、洋子は弁当準備にかかった。
「ありがとうございます!栗尾さんの予想してた問題が理科で出てびっくりしましたー!え?V?本当ですか?そうなるといいなぁー!!」とびきり嬉しそうな悠斗の声が聞こえる。
私も嬉しい。悠斗の笑顔守るために母も頑張るね!洋子は弁当箱に悠斗の好きな唐揚げをモリモリと詰めた。
続く