韓国で就職したい企業、肌で感じる実態 | あくまでも私的な韓国

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2008年、韓国生活とブログが、ほぼ同時にスタートしました。2021年の肺癌手術を経て、終活を念頭に置きつつ、日々を生きたいと思っております。

先週の土曜日、日本語学院での教え子で

 

現代自動車研究所に努めているO君が

 

我が家に遊びに来てくれた。

 

 

O君が2年ほど熱心に取り組んでいるのが社交ダンス。

 

発表会の動画を見せてもらったが

 

ラテン系音楽でのアップテンポなダンスがかなりの腕前で

 

ダンス音楽用にと頼まれていたアルベルト・シロマのCDを

 

取りに来てもらうのも目的だった。

 

 

今日のニュースでも取り上げられたが

 

「現代自動車、サムスン電子抑え初の1位=就職したい企業」

 

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/04/12/2016041200742.html

(4月12日付Chosun Online )

 

少し前にも同様の記事が出ていたので

 

当事者であるO君に根掘り葉掘り聞いてしまった。

 

 

まず、平日のルーティーンだが

 

朝7時には会社で朝食を取る規則なので

 

この時間から仕事が始まっていると考えてもいい。

 

しかし、週に3回ほど「会食」という名の飲み会があり

 

飲み食いの量や時間が半端ではないので

 

朝の7時に食欲があるはずもなく

 

朝食時間を仮眠に充てることもあるらしい。

 

 

O君の場合、1時間のランチタイムには

 

30分は運動で汗を流してシャワーをし

 

実質の昼食は20分ほどで済ませるそうだ。

 

運動は短時間で効率よく汗を流せるボクササイズを

 

トレーナー指導の下でやっているそうで

 

体力向上というより

 

飲み会で体を壊さないことが目的とのこと。

 

 

給料のことはズバリは聞けなかったが

 

社員割引10%の現代自動車を購入すべく

 

貯金中だそうだ。

 

30年以上勤務すると30%割引になるため

 

きれいに乗って中古車市場へ高く売る

 

財テクならぬ車テクをするベテラン社員もいるとのこと。

 

 

ご主人と息子さんが現代自動車グループに勤めている

 

韓国人主婦の友人に断片的に聞いた話と符合する。

 

 

 

 

さて、一位の座を奪われたサムソン電子だが

 

その理由の一つに在職期間の短さが挙げられている。

 

 

サムソンに3年勤めれば転職に有利という噂もあり

 

実際に元サムソン社員で日系企業に勤めている男性に

 

日本語を教えたことがあるが

 

彼の場合「特許申請」のプレッシャーが強過ぎて

 

その重圧に耐えかねて退職を余儀なくされたそうだ。

 

 

サムソンに入社したての男性の話によると

 

社員研修ではサムソンへの忠誠心を育てるような

 

業務とは無関係な研修が行われているとのこと。

 

 

また聞きだが、ソニーからサムソンへ転職したある日本人の場合

 

日本では知人にサムソンに勤めていることは言えないらしい。

 

被害妄想エピソードのある男性の話ではあるが

 

売国奴扱いされるのが嫌だというのがその理由だ。

 

 

この日本人の話によると、グループ内での格差は歴然で

 

例えばサムソン電子とサムソンディスプレーだと電子が上で

 

住んでるアパートの格まで違っているそうだが、有り得る話だ。

 

 

 

 

前出のO君に

 

「人気企業第一位に就職できて

 

ご両親はさぞ喜んでいることでしょう」と尋ねると

 

少し戸惑いながらも肯定していたが

 

「このランキングは大企業に限ったことで

 

もっと人気があるのは医者や弁護士の様な

 

専門職の個人事業です」

 

と付け加えるのを忘れなかった。

 

 

ご両親はO君の体を心配しているのだろう。

 

糖尿病や肝臓が悪くなっている先輩社員もいるそうだから。

 

 

笑いのツボがピンポイントで似ていて

 

FBに大ウケの画像を掲載してくれるO君を

 

これからも陰ながら応援していく所存だ。