沢山の皆さんにフォロー頂き有り難うございます。
また、いつもイイネ、コメント有り難うございます。
膵臓がんに使用される抗がん剤は、他のがん種と比べ少ない。
個別に紐解くと
1.ゲムシタビン
2.S-1(TS-1)
3.ナブパクリタキセル(アブラキサン)
4.オキサリプラチン
5.イリノテカン
6.フルオロウラシル(5FU)
7.オニバイド(イリノテカンリボソーム)
イリノテカンのDDS(Drug Delivery System)
8..タルセバ
その他遺伝子異常によって使用可能な薬剤として
9.キートルーダ(ペンブロリズマブ)
MST-high で使用化
10.ロズリートレク(エヌトレクチニブ)
NTRK陽性 で使用可
9と10を使用できる患者は数%のみで膵臓がんでは
良い結果が得られていない。
また、分子標的薬タルセバも効果が無い。
膵臓がんには従来型の殺細胞性抗がん剤のみしか使えない。
現在の日本で1から7の中、単独に使用するのは、
ほぼS-1のみである。
たまに、ゲムシタビン単剤を使用することもある。
現在、日本の切除不能膵臓がんの一次治療は、
・アブラキサン+ゲムシタビン
・フォルフィリノックス
(オキサリプラチン+イリノテカン+フルオロウラシル)
である。
アブゲムに付いては、事前に副作用を判断する
遺伝子検査はないが、
イリノテカンについては、
UGT1A1遺伝子多型解析 により、事前に副作用が分かる。
オニバイドもイリノテカンのDDSなので
使用するときはこの解析を行う。
私の場合、*6ヘテロ接合体 が1つあった。
これは、重篤副作用の発現頻度は高くはなかった。
それでも、好中球が300台まで低下し、数ヶ月治療が出来なかった。
実は、欧米では(フルオロウラシル)についても
DPYD遺伝子多型解析により、事前に副作用と効果が
ある程度把握されるようになっている。
日本では、まだまだ進んでいない。
2022年に東北大学で論文が発表されているが・・・。
オキサリプラチンは白金系で、
人によって「アナフィラキシーショック」を起こすことが
知られているが、事前に発生するかは分からない。
よって、投与に際して病院では細心の注意を払っている。
実は、5FUはかなりの頻度で死に至るような副作用が起こる。
続く
第22回すい臓がんカフェのご案内です。
2024年1月9日(火)20時でお申込み終了します。
(途中で満席になった場合はその時点で終了します)
---------------------------------------------------------------------------
記
1.日時 2024年1月14日(日) 13時40分 開場
2.参加費 500円
3.会場 渋谷区文化総合センター大和田 2階 学習室1
(〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町23-21)
【アクセス】渋谷駅より徒歩、
またはハチ公バス(夕やけこやけルート)
「文化総合センター大和田」より徒歩
4.募集人数 45名 (会場定員70名)変更の場合有
5.対象者 全てのがん種の患者・ご家族、
ご遺族の方も参加可能です。
6.内容 講演 もみの木代表 平林茂 「新しいがん治療の方向性」
ゲストスピーチ
【自分で創る「今この瞬間に幸せになる香り(予定)】
その後、交流会(フリートーキング)です。
----------------------------------------------------------------------------