点滴をはずした翌日、NICUに行くと

ベビ太の保育器の前に見慣れない女性がいる。

パジャマ姿だし、もしかしたら新しい赤ちゃんとそのママ?

あれ、ベビ太は?とキョロキョロすると

NICUの隣室のGCUからガラス越しに看護師さんが手招きしている。


ベビ太は保育器を出て、コットに寝ていました

鼻の管も点滴の針も取れて、体の電極もはずされ

心拍と血中酸素を計るモニターは付けられたままだったけど

顔も体もスッキリ。


保育器ではオムツ1枚だったけど、

ちゃんとベビー服も着てました。


先生から「その後血糖値も安定してるので、

このままだったら来週後半に退院」と説明される。

突然の「退院」という話に、ビックリしすぎて絶句…


その後にお礼を言い続ける私に先生が

「転院してきてホントに良かったよね」と一言。

その通りですっビックリマーク


前の病院でもベビ太を一生懸命に診てくれていたのはわかっている。

小児科先生も問題ありと思ってはいたけど、夜中、早朝に対応してくれていた。

でもちょっとやり方がベビ太の状態に沿ってなかった…

(これが重要なんだけど)


そして私が居る間は基本的に直母での授乳となる。

哺乳瓶や鼻の管を頼った授乳が続いていたので、

おっぱいを吸えるのか不安だったが

いざとなると上手に吸えてバッチリグッド!


そして残るは、前の病院での3日間で受けたかもしれない障害の確認、

MRIと聴覚の検査がこれからでした。

これらの検査は、ベビ太ちゃんの様子をもう少し見てからやりましょう

ということになる。


全てがわかるわけではないと言われているけど

出来るだけハッキリさせておかなくちゃと思いながら…やはり怖い。


夜遅くに不安定になってたところに
近所に住んでいる顔見知りの助産師さんが休暇中にも関わらず、

ベビ太の話を伝え聞いて病室に来てくれた。


状況を話した後に

「NICUに転院して専門家が診てくれてるんだから大丈夫。

 脳の異常?きっと大丈夫よ!」

と言ってくれて、心の平穏を取り戻す。


この助産師さんが帰った後も、

都合の良いコメントを思い出して

自分に大丈夫と言い聞かせ続けた。


無呼吸状態が5分弱あったが、その程度だったら脳に異常は発生しない。

 Byベビ太が急変した時の担当助産師さん


転院時の震えは痙攣ではなく、ほぼ大丈夫。

 ByNICU主治医


点滴はゆっくりだが少なくなってきている。

 ByNICU主治医&看護師さん


この良い材料は、

現場に強い助産師さんやNICUの関係者の方々がくれたものだった。


退院してダンナに小児科先生の話をすると

「あーゆーところの部長先生って論文とかでなってるんじゃないの?

 対応スキルが低い可能性は十分にあるよね」

って。

いや、そういう方が医療現場にいると困ると思うんですが…

でもこれが現実かな。

(そうそう、この小児科先生は大病院の小児科の部長先生なのでしたーあせる



そして同じ夜の消灯時間直前に

この病院でベビ太を診てくれた小児科先生が病室にやってきた。


「ベビ太ちゃんの血液検査の結果があがってきて

乳酸値が高いんですよー。

やっぱりインスリンと関係してると思って。

私の方から転院先の主治医先生には連絡しておきますけどね」


私が徐々に点滴の濃度や流量を減らしていて回復してることを伝えても

「私の経験上、ベビ太ちゃんの体はおかしい。

 絶対に重篤な疾患があります。確かです!」

と言い切る。


「私は母親として、重篤な疾患がなくて

低体重が原因で体重が増えることによって治ることを信じたい」

と強く言ったら

「お母さんとしてはその通りですね。

とにかくデータは転院先に伝えますから」

と言いたいことだけ言って、病室を出て行った。


NICUでの治療に効果が出てきているところに、

また冷や水を浴びせられた格好となり

私は情緒不安定に陥ってしまった。

しかも夜遅くに…


転院前にさんざん悪い可能性を言われたことは

小児科主治医のインフォームドコンセントとして

受け入れるように努力した。


けど、もう今は転院してベビ太の主治医はNICUの先生

この小児科先生はもうベビ太の治療の責任者からは外れている。

いまベビ太の治療に専念してくれているのはNICUの皆さんだ。


なのにNICUの状況を受け入れずに

ここまで悪いことを並べ立てるとは、

インフォームドコンセントとは思えなかった。


この病院は東大閥で優秀なエリート医師ばかり、

でもリスクの高い患者は嫌って転院させるということは聞いていた。

今回はエリート医師のプライドや対応スキルの低さを体験した。


ホントは体験したくなかった。

この病院で産んだら安心と思ったままに退院したかった…


そしてより一層いまベビ太のいる病院に感謝の気持ちがつのった。