ハマの迷い猫☆子育て男子の叫び -15ページ目

ハマの迷い猫☆子育て男子の叫び

生まれも育ちも横浜の僕が、イラストレーターの愛妻詩月優姫と寄り添って未来の我が娘への恋文を文学的に叫びます☆この部屋は愛妻と共同で管理・運営しております。
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休日の公園で僕ら三人
ゆったり仲良くお昼ご飯
食べていると時折
パパの手が止まるんだ

..... 迷子のお知らせです.....

嗚呼、キミと同じ幼子が
パパやママと離れ離れで
泣いているのかな.....

僕の顔色が変わるのを
察してキミは囁いた
「早くパパ、ママに逢えるといいね!」

本当にそうだね.....
でも余りにも立て続けだから
ちょっと心配なんだ.....
嗚呼、僕はキミから
一時でも
目を離さないから
安心してね!
ママといるときは
絶対にママの手を
離しちゃダメだよ!


嗚呼、迷子か.....
僕は小さな時から
どれだけ迷子に成ったんだろう.....

富士山が見たいから
丘の上に独り登ったら
初めて知った街の名前に
動揺した事を忘れない

富士の向こう側より先に
丘の向こうに見知らぬ
街があった事に
とっても不思議な気持ちに
成ったのさ.....

ただ坂を港の方向に下れば
容易く家に帰れるのに
まるで異世界に来たような感覚に
囚われちょっと怖かったんだ.....

嗚呼、うちはスパルタ教育
だったから
スキーでも海水浴でも
遅れるな!の一言だけ.....
男のクセにって言われるのが
屈辱だったからね
歯を食い縛ってでも
兄弟の後を着いて行き
根性で滑り、
泳いだんだ.....
置いてけぼりに
されない様にね.....

でも最初の内は
矢張り迷子.....
地を蹴り涙堪えたよ
男のクセにって
言われない様にね.....

ぼくはいつか
自分の子供の手を
絶対に離さない
優しい大人に成るんだ.....

だから人一倍の負けん気で
迷子は殆ど独りで
解決したんだ.....
逆にキミのパパが
幼い頃から
徹底的に鍛えられたから
僕は我が儘も心の隙も
気の弛みさえも根絶して
今キミを全身全霊で
守れるのかも
知れないね.....

徒労だなんて
僕は幼い僕を
見下せないよ.....
小学生に成った僕は
迷子から生還する術を
調べ尽くして
身に付けたんだ.....

人に道を訊ねるのが
一番だけど
全て好い人かどうか
解らないし
誰もいない時や
知らないの一点張りの
時もあった
それ以上に僕は
大人への信頼は
揺らいでいた.....

理系少年だったからね
地図も磁石も無ければ
時刻と太陽の位置から
方角を知る
曇りならば風は
何処から吹いているのか.....
日没の方向は尚の事、
夜ならば天空地図さ
季節毎の星座の位置や
月入りの時刻を暦で
常に頭に入れておく
そうすれば東西南北
大体でも解る様に成る

知らない大人に着いて行かないなんて
基本中の基本さ!
パパは幼い頃
よく声を掛けられ
おっかない思いもした
でも逃げ足だけは
人一倍
誰にも負けなかったよ

海沿いの浜っ子は
東を目指せば赤い電車
走る街に戻れるし
見知らぬ街でも
道に迷った時は
何とか成ったんだ

でも一番大切にした事
それは常に後ろを振り向いて
歩いた街の景色真剣に
脳裏に焼き付けた事さ
今でもそうしているよ
嗚呼、山道は皆
同じ景色みたいさ
だから尚更特徴を即座に
脳裏にスケッチさ!

バイクで独り峠を攻めて
暗闇の林道に迷い込んだ時
右か左かどちらの道を
選らんだのかを
深い森の景色と共に
絶対に忘れなかった

嗚呼、人生の旅路も
釦の掛け違い防ぐために常に
歩むべき道の
目標進路明確にして
後ろ見ながら足元固めて
着実に一歩一歩進めば
人生の迷子に成りやしないさ.....


それでも一度だけ
まるで迷宮に迷い込んだ様な
時があったんだ.....

真夏の昼下がり
山深い峠道には
時折店や民家
神社はお祭りの様
提灯が道沿いに点在していた  

でも誰も通行人はいなかった.....

僕のバイクは西を
目指しているのに.....
まるで無限ループに
迷い込んだ様に

ずっとぐるぐる
同じ景色だった.....

何とか現象
なのか
解らない
でも科学の時代なのにと
人は言うけれど
科学無き時代はどうだったのか?
科学が不思議な現象
駆逐したのか?
唯物の世界ならば
どうしてお墓参りするのか?
疑問抱きつつも
迷宮の森に戸惑う
少年はバイクを止めて
惑わし絶ち切るため
祈ったよ.....

一度きりの体験だけど
これが一番鮮烈な
しかも不思議な
迷子の記憶なんだ.....
でも僕は親の代から
基督教徒さ.....
それに主以外
絶対に恐れてはいけない
重い戒めがある

そんな時に僕は
幼い頃身に付けた
恐れないで涙堪えて
迷子から脱け出す術
思い出したのさ

蝉時雨だけに耳を澄ます.....
看板もなし通行人もいない故に
感性を研ぎ澄まして
太陽の位置そして風向きを
全身全霊で受け止めた

人は恐れれば恐れる程
冷静な判断力喪って
収拾つかぬ事態招くもの.....
我を取り戻して
行く道が定まれば
迷いは消えて
いつの間にか
問題に繋がれた
景色は流れる
様に成る.....
 
嗚呼、この迷宮体験は
敢えて解釈するつもりはないよ
でもねキミがもしも
迷子に成ったならば
絶対に恐れちゃダメさ!
風の音が聴こえる程
耳を澄まして落ち着けば
何をすれば解る様に成る

生きる道
行く道に
迷ったならば
尚の事さ

今キミが夢街道の
何処にいるか
朧気でも見えるならば

キミは必ず
迷宮から
脱け出せる


ほんの数十秒の
僕の追憶を破った
待っていた知らせ

..... 無事保護されました.....

良かった.....
本当に、
良かった.....

嗚呼、世界中の
全ての迷子の子供達も
みんなパパとママの
許に帰っておくれ

みんな保護されて
本当に良かったね!
我が子もニッコリ
「良かったよ!」
良かったね!
「良かったよ!」

僕は安心して
迷わない幸せ
噛みしめたら
憧れだった
潮風の味する
家族愛の暮らし

うとうとした
昼下がり
ママのお許しさ
「パパ、少しごろごろ
寝ていいよ!


もう迷わないで
やっと落ち着いて
安らいで眠れる

幸せに
ありがとう

最後に僕は
心から祈る

全地に
迷わない幸せ
満ちて欲しい

迷子の子供達よ
どうか帰っておくれ

永久に優しい
パパとママの
傍に.....

(C)詩月ひかる

追記

信じられないニュースばかりです
幼子が命奪われ
それに、何の罪もない
人が誘拐されそうに成る


嗚呼、男は本当に
どうしようもない
やつがいる.....

でも、人は外見が全てとか
第一印象が全てだとか
偏った見解には
絶対ノーです

確かに取り引きや
公の場は外見が必用ですし
ニコニコしないと
幼子には好かれません

然し外見は必要ですが
決して十分ではありません

人間の価値は
権勢や栄華ではなく
ましてや資格や
スキルではなく

思い遣り
これが全てです

幼子や高齢者は
尚の事

思い遣り溢れる笑顔
これが全てです

然しエリート紳士風の
完璧な外見でも
威張る人は威張り
高齢者が前にいても
席を譲らない.....

以前、
ある強面な感じな
男気溢れる男性が
電車の中で一喝しました

泣き叫ぶ赤ちゃん抱っこで
マスク、
重い荷物でフラフラな
僕を見るに見かねて

「席譲ってやんな!」
涙が零れる程
嬉しかったです.....

またある日、
地元横浜の繁華街で
ヤンチャそうなお兄さんが
僕を追いかけてきて
(正直驚きましたが・汗)

「薬、落としましたよ!」
喘息薬は市販されてはいませんので、
お礼しようとしましたが
スグに笑顔で立ち去ってしまいました

第一印象に恃み
人を選別する人間に
間違ってもなるな!

家訓にします

最後までお読みくださり
とっても幸せです
ありがとうございました
(^ー^)ニコニコ





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