YouTubeで、ホストの接客技術の授業をやっていました。その内容が素晴らしく、感動してしまいました。

授業では、初めて来店されたお客様に対する接客について説明されていました。初めての会話は、ホスト七割、お客三割で始め、それが、ホスト四割、お客六割になるのを目指すそうです。その現象を起こすためには、相手の良き理解者であるという立ち位置を確保する必要があります。福祉心理業界で言えば、ラポールというやつです。

理解者として認知してもらうための戦略として、ホストの先生は、褒める、ということについて話しました。ただし、薄っぺらい褒め方では逆効果であることを指摘します。ペライ褒め方とは、髪型可愛い、とか、服が可愛い、とか、言葉使いやバッグが良いと、誰でもできる褒め方をすることだそうです。

そして、会話の始まりがホスト七割であるのが何故なのかを解説します。それは、しっかり質問するため、だそうです。髪型を褒めるのではなく、どうしてその可愛い髪にしたの?  服を褒めるのではなく、どうしてその服が似合うと分かったの?  と、その人の美学、好きなもの、世界観を聴くのだそうです。そして、その世界観に共感できるところを見つけ、美学や好きなものを褒めるのだそうです。

それが、良き理解者と認知されるための方法なのだそうです。

仕事を探したい、家を出たい、何か集中して取り組める作業がしたい、薬が減って欲しい、どこか別の街でセカンドオピニオンを受けたい。そういった話が来た時に、直ぐに手当てできる社会資源を検討して、できることできないことの話に持ってゆこうとしていなかったか、少し思うところがあります。

どうして、そう考えたのですか?  そこの部分の理解者になれなかったことで、すれ違ったことも多かったように思うわけです。