中村 航/著
電車の中で思わず涙を流してしまった。
これからという時に起きる彼女の病気。何かしたいけど何も出来ない無力感に苛まされる主人公。
大切な人を失った事がある人間なら誰もが通る道。
犬とバイクと時計。
自分の記憶を呼び覚まされた。
病気や怪我で失うことがなければ、愛や情の深さに関係なく記憶は薄れゆく。
死と生、過去と未来。
そして続く事のない現在。
こんなにも簡単に同調させられてしまう作品は久しぶりで、読み終えて達成感や爽快感はないが、色々と思い出し考えさせられる作品。
個人的には名作。
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