貴志祐介/著
将棋、ゲーム、ミステリー…
この様々なジャンルの融合により紡ぎ出された小説は、読み初めから脳内に基盤が刻み込まれた上で展開される毎に駒が打たれていく。
赤のキングに青のキングは別として、ゴーレムやラミアなどのゲームでよく見る名前は出てくるので、その様相などは想像しやすく物語にも入りやすい。
その構成は著者ならではで、緻密さと大胆さを見事に両立させている。
作品中に挟まれる現実も最後に全て納得出来るようになっている。
著者のすごさはここにある。
後書きでも書かれていたと思うが、全てがロジカルに、そして自然に物語は紡ぎ出されるようになっている。
将棋に興味がなければ首をかしげる部分もあるかも知れないが、それを差し引いてもさすがとしかいいようのない作品。
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