あなたにとってのわたし #1 | 五月雨ゆか

五月雨ゆか

稚拙な文章ですが趣味で小説書いています。内容はすべてフィクションです。




今日のひなあいの収録がやっと終わった。時計をみると予定より2時間30分押していた。


金村「それにしてもなんでひなあいはこんなに押すんだろうね」

丹生「仕方ないよ、でも楽しいから、おっけー」

金村「それは分かるけどさぁ…ねぇ菜緒?」

小坂「…ぇ、ああ、うんオードリさんのお陰だよ」

金村「まあ楽しいからいっか!」


いつものように楽屋に戻って帰る用意をしながらみんなとこうやって他愛もない話をする時間も楽しいものだ。今日はみんなこの収録で終わりなのでこの後は全員で久しぶりにご飯に行く予定なのだ。


「もう、めいめいちゃんと片付けて!」

「え~あやがやってよ」

「もう~しゃーないなー」

言いながらあやねえさんがめいめいさんが散らかしたごみを片付けている。めいめいさん何歳だっけ…。


そんな楽屋を見渡しながらふと目をやるといつもなら先に片付けを終えて準備をしているはずの菜緒がまだ準備できていなかった。というか片付けすらしてなくて椅子に座っていた。

「菜緒、片付けは?」

「…あ…うんいからやとこ」

「えっ?なんて?」

「いま…やる…」

菜緒が椅子から立ち上がろうとするが全く力が入っていない。そして次の瞬間椅子から転げ落ちた。

「菜緒!大丈夫!?」

「わらひわ…」

「救急車よんで!」

そして菜緒は美玖に抱き抱えられる格好で意識を失った