2019年1月18日
この日、3ヵ月半ぶりとなります定期画像検査のためがん研有明病院に行って参りました。
耳下腺・腺様嚢胞癌(ACC)が肺に多発転移してから定期的にCTを撮り経過観察を続けていますが、ここ最近の傾向として1ヵ月に約1mmずつ腫瘍が大きくなっていることが分かっています。
さぁ、果たして今回はどのような結果になるのか…。
大きさがあまり変わっていないことを期待して検査に臨み診察を終えましたのでその結果を綴ることにいたしますが、結果をお話しする前にCT撮影に関するいくつかの疑問点があり主治医に答えてもらいましたのでまずはその辺りのことからお話しすることにいたします。
まず、今回撮影したのは肺と脳です。
造影剤は使わないCT撮影という主治医からのオーダーです。
1)造影剤を使わない理由
いつもは造影剤を使うのですが今回は何で造影剤を使わなかったのでしょうか?
肺や脳の場合造影剤無しでもクリアに撮影出来るので身体に負荷のかかる造影剤は無理に使わないとの答えでした。
ただ、頭頸部はいろいろな臓器や神経などでごちゃごちゃしているため造影剤を使った方がハッキリと画像を確認出来るそうです。
ボクの場合は原発周辺は落ち着いているため今回は頭頸部ではなく脳のチェックを優先したようです。
2)脳をチェックする理由
原発周辺は落ち着いているのにどうして脳のチェックは必要なのでしょうか?
頭頸部のがんは脳に近いことから脳への転移を心配しますが、原発に関して手術と放射線治療でしっかりとケア出来ている場合はいきなり脳へ転移することは少ないそうです。
ですが、肺に転移している場合は血流にのって脳へ転移することは珍しくないと説明を受けました。
ボクは2015年夏に肺への多発転移が確認されましたので転移してからすでに約3年半となります。
充分に警戒が必要な時期に入っていると言う訳です。
このように医師はただルーティンでCT撮影する訳ではなく、患者さんの術後の状況や転移後の時期を考えながらCTを使って確認してくれているのです。
たまにはPET‐CTを使って身体全体のチェックをしても良いかと思いますが、主治医の考えでは無理やり他に転移したがんを見つけるためのPET-CTは望まないそうです。
他の部位に見つかったとしても症状が無ければ状況は変わらいなので特に治療はしないと言われていました。もちろん骨転移などで痛みなどの症状がある場合は治療をするそうです。
とにかく今は肺の状態が極めて重要とのことです。
主治医と良くコミュニケーションをとり検査方法や治療内容を一緒に考えることがベストです。
ボクはそう思います。
さて、今回のCT検査の結果について記述することにいたします。
上記の写真が主治医からいただいた前回のCTと比較した画像です。
右が2018年9月28に撮影したもの、左が今回のものです。
代表として3つの腫瘍の大きさを比較しています。
CTを比べる際の注意事項ですが、完全に一致したスライス画像ではないことを認識してください。
全く同じ位置を比較すればより正確な情報を得らるのですが、検査時の姿勢やバランスなどが一定ではないため完全一致は不可能なのです。
それでも主治医は比較しやすいスライスを選んで説明をしてくれます。
結果的にはやはり同じペースで大きくなっていまいした。
前回に比べると3~4mmの増大です。
でも、肺に水が溜まっていることはありませんでした。
画像はありませんが脳はクリアで、今のところ脳への転移はありません。
相変わらず肺の中だけに腺様嚢胞癌(ACC)は収まっているようです。
検査結果を踏まえ主治医と今後のことについて話しをしました。
引き続き、3~4か月のペースでCTで肺と脳の状態をチェックします。
そして、診察時に現状の自覚症状について主治医に報告をします。
画像からの情報と患者からの情報から診療方針を決めていくことにしました。
まぁ、簡単に言ってしまいますと今の状態の持続ということになります。
次回は5月末に同じようにCT画像検査の予約を入れました。
この経過観察の状態がずっと続けばいいのですが、いつかは必ず抗がん剤治療をすることになります。
大切なのはそのタイミングです。
そこで主治医にボクが考えている今後の目標を話しました。
「東京オリンピックが終わるまでは無治療でいたいです」
主治医はこうおっしゃいました。
「いい目標ですね。目標があることはとても良いことです、頑張りましょう!」
やはり、主治医にボクの命を預けて正解だなと思えた瞬間でした。
ありがとう、先生!
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