これまでお芝居などほとんど見たことがなかったのですが、先日東出昌大主演の「豊穣の海」を見てきました。
原作は三島由紀夫最晩年の作品で、時代も背景も異なる4つの小説からなる4部作で、全体を貫くテーマは輪廻転生。東出君はドロドロの恋愛に翻弄される大正期の青年貴族を演じていました。
でもこんな複雑な作品をどうやって舞台化するのかと思っていましたが、4つの小説の場面を次々に折り重ねるように展開していく構成でした。
僕は前2作のみ読んでいたので大体わかりましたが、原作を読んでいないと訳が分からないと思います。
とにかく脚本の勝利といってよいと思いました。
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ところで入り口の花輪の送り主は将棋の羽生善治竜王。
映画「聖(さとし)の青春」で東出君が若き日の羽生さんを好演して以来、きっと羽生さんにとって東出君は他人と思えないのだろうと、勝手に想像していました。
(と言っているうちに、ついに羽生さんも無冠になってしまいました・・・)