能登半島の先端、珠洲(すず)で開かれたトライアスロンに参加しました。

和歌山からちょうど500km、車で7時間かかるさいはての地です。

今回はスイム2.5km、バイク102km、ラン23kmのミドル・ディスタンスです。

前日のコース試走で見た雲は、「あんパ~ンチ!」。

3種目のうちでいちばん不安なスイムの制限時間は1時間40分。

プールでは2.5kmが1時間5分くらいなので、余裕の設定?

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当日、天気はよく、波は穏やかですが、左から右方向に分速20mの強い潮の流れがあり、コースを示すブイが右にしなっています。

前半は流れに乗ってスイスイ泳いで、100m毎の大きなブイを次々と通過し、もう折り返し。

ところが1.25kmの折り返しを過ぎると、潮の流れに逆らって、漕いでも漕いでも全然前に進まず、しかも方向が定まりません。

川を遡上するサケの気持ちがよく分かります。

なかなか進まず、あせる気持ちもありますが、落ち着いて泳ぎ続けます。

周囲にも選手がいたので安心していたのですが、上がってみると1時間43分でまさかの失格。

でも今回の流れは異常だったようで、例年完走しているベテランの選手もたくさん失格していました。

この時点でも多くのバイクが残っており、全体の2割近くがスイム失格だったようです。

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帰ってGPSウォッチの記録を見ると、前半が22分、折り返してからの後半が1時間21分!

下の赤いグラフは心拍数、青いグラフはスピードを示しています。

泳いだ軌跡を見ると、後半はひどく蛇行していて、総移動距離は5.7km。

いろいろ反省点はあり、3分差での失格はたしかに残念ではあります。

でもトライアスロンにはさまざまな条件があり、今回この条件下で2.5kmを完泳できたのは自信につながります。