先週日曜は「高野龍神ウルトラマラソン」に参加しました。

今年が第1回の大会で、高野龍神スカイラインを通って、高野山と龍神温泉の間を往復する100km。その間、護摩壇山1372mという和歌山県の最高峰が聳え、最大標高差は812m、そのほかにも細かいアップダウンが続く山岳コースです。

これで制限時間13時間半というのは、かなりキビしいものがあります。

その昔、今から10年ほど前まで、和歌山城と高野山を往復する110kmのウルトラマラソンがありましたが、それに負けないくらいえげつないコースです。

でもやはり地元のウルトラということで、一度は出場しておかないと・・・

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2日前の予報では雨でしたが、幸い当日の予報は晴れのち曇り。最近お天気には恵まれています。

前夜は走友会の仲間とお寺の宿坊に泊まりました。

朝5時半に高野山大学をスタートし、高野山の町や杉木立を抜けて、朝焼けの中を走ります。

トップを争いながら折り返してきた、走友会のK君を発見。

これでもか、これでもかと登りが続きますが、前半は出来るだけゆるい坂は歩かず、時間を稼ぎます。

でもある程度の傾斜は歩きます。(でないと脚が持ちません)

紀州の山々を眺めながら、和歌山県と奈良県の県境を縫うように走ります。

ようやく36km地点の護摩壇山に到着。ここまで4時間弱。まずまずのペースです。

「ごまさんスカイタワー」が聳えます。

ここでうどんやカレーを補給。でも食べ過ぎてはいけません。

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登れば下り。ここから龍神に向けて、奈落の底へ吸い込まれるようにだだ下り。

むこうから龍神を出発した50kmの部のランナーたちが、地獄を這い出す亡者の群れのように登ってきます。

トップランナーのK君も歩いているのを見ちゃいました。

あの道の先が55kmの折り返し。

護摩壇山に登り返す10kmほどの急坂は、みんなほぼ「だだ歩き」。

1kmごとに100mずつ標高を稼ぎます。

2回目の護摩壇山までたどり着けば、69km。

あとは下り中心の30kmで、残り時間4時間半。なんとか行けそうです。

後半は曇ってくれたのも幸いして、あまり休まず下って下って、

最後、この坂を登れば、

あと1km。

ゴールの高野山大学の構内にはいると「あと100」の掛け声。

???・・・「あと100メートル」でした。

無事完走。ゴールタイム12時間55分でした。

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今回は第1回ということで、後半の補給食の不足や、給水の紙コップがない、預けた荷物が撤収されているなどの、さまざまな運営上の問題点が指摘されました。

コースは厳しいわりに、「世界遺産」を生かした見所が少ないという指摘もありました。

まあ、そもそもが「どエム」の大会ですから。

ともかく時間内に完走できて何よりでした。