6月にはいって本州でのフルマラソンシーズンはほぼ終わっていますが、今回北海道は「千歳JAL国際マラソン」に行って来ました。

日本航空が主催し今回で35回目となる、フル5000人、ハーフ4000人規模の、ちょっとのどかな大会で、支笏湖から流れる千歳川に沿って前半は上り、後半は下りのコースです。

特徴はなんといっても走路の約9割が未舗装の樹林帯を駆け抜けるという点です。

実は12年前、僕にとって生涯2回目のフルマラソンとして参加した思い出の大会です。このときは赤ん坊だった子どもたちを連れて行きました。

(このときの写真を探し出してみました)

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今回わざわざ北海道のマラソンに参加したのは、3月の和倉マラソンの結果に満足できなかったからです。(今年319日の項参照)

この大会に向けて5月半ばまでは順調に仕上げ、キロ4分のインターバルなどスピード練習を重ねてきました。ところが5月中旬にごく軽い捻挫をきっかけに、走りのバランスが崩れてしまい、脚の状態に不安をかかえてのスタートとなりました。

今回の目標タイムは3時間30分、つまり平均キロ5分で走る必要があります。でも実際どれだけ走れるかは、走ってみないと分かりません。

新緑に包まれた樹林帯の道を、一斉に走ります。

沿道に人間の声援はほとんどありませんが、スタートからずっと鳥やカエル、虫たちの声援をうけて走る、まさにネイチャー・ランです。

和歌山出身で北海道在住という人に、走っている姿を撮影してもらいました。

この方です。

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案の定スタートからスピードは上がらず、前半は何とかキロ5分のペースを維持して中間点で1時間45分。でも前半に蓄積したダメージは徐々に右脚の膝下の痛みとなって現れ、後半下りになってもペースは上がらず、逆にキロ5分半、6分、6分半とズルズル減速。

こうなったら開き直って、新緑のジョグを楽しむしかありません。

目標を下げてなんとか4時間以内の完走を目指して、最後は3時間54分。

和倉のリベンジを目指して来たのに、余計に情けない記録に終わりました。

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ところが問題はこのあとです。

以前に痛めた右膝下外側、「腓骨結節」のダメージが予想以上に悪化していました。

着替えて立ち上がろうとすると、右脚に激痛が走って立ち上がれません。

何とか立っても、歩けません。

それでも何としても帰らないわけにはいきません。

キャリーバッグを杖代わりに右脚を引きずりながら、何とか飛行機に乗って帰ってきました。

今回は散々な結果でしたが、それでもこんなに気持ちのいいコースはほかにありません。

来年も懲りずに、是非参加したいと思いました。