一生懸命頑張ったのに結果が散々だった経験はありませんか。私はしょっちゅうです。今でも頻繁に起っています。
 昔は「こんなに頑張ったのになんで?」と心の中で泣き叫ぶ自分でした。その頃は段々生きていくのが嫌になっていきました。努力もしないで、いとも簡単にいい結果を出している人を見ると、どれだけ自分に能力や才能がないか、またどれだけ自分が不運なのか、嘆き悲しみました。
 でもあるときから人生で起こることは偶然でなく、すべて必然ではないかと思うようになり、段々なぞが解けていったのです。残念ながら、世の中は複雑怪奇ですので、その因果の理法はなかなか説明しづらいものです。
 何か原因となることをして、その結果が出やすい人はいます。逆にその結果が出るまでかなり長くかかる人もいます。実際長くかかる場合、30年以上かかることもあるのです。どちらかと言いますと、私は結果を出すのに長くかかるほうだと、体験上実感します。
 言えることは、「努力は裏切らない」ということ。結局、長期的に見たとき努力した分以上の結果は出ないのです。ですから、私たちが集中すべきことは、結果がいつどこで出るかを予想することではなく、いつか出る結果は因果の理法に任せ、とにかく努力し続けること。結果は必ず出るので、結果を気にしない。また焦ることなく、より良い結果が出るようできるだけ頑張り抜くのです。
 私は最高に効果的な努力とは、人間力をつけることに専念することだと確信しています。言い換えれば、人間力さえついてしまえば、どんな問題にも立ち向かって乗り越えていけるのです。従って怖いもの知らずになる。人間として器が大きくなりますので、その高い人間性に魅惑された人がどんどん引き付けられ、応援してくれ、いい結果もどんどん出るようになります。人によって時間はかかるかも知れませんが。
 人間力をつけたければ何事においても本気で努力することです。社会でまた職場でも、関わってくることすべてが大事。少しでも手を抜こうとすれば、その振る舞いを周りの人は見ていますから、周りまで同様に手を抜き始め、失敗する原因を作ってしまうのです。