一流でない人は、服装に無頓着な人が多いようです。特に、お会いする相手に頼む側にもかかわらず、相手に不快感を与えるような服装をされる方がいるのには驚かされます。
 変な話ですよね! 自分より役職、経験、年齢、社会的評価等々上の人にお会いし、お願いするのに、その相手に不快感を与えるような服装をしていくなんて。最初から、相手に断られる原因を作っているも同然です。
 一時期ライブドアの堀江貴文社長(当時)がどこに行くにも、誰に会うにもTシャツを着ていました。堀江社長にお会いした年配の方々のほとんどは、「若造のくせに失礼な奴だ!」と思っていたそうです。人によっては、当時はカネと人気があったので、堀江社長の力を借りなければならない手前上、生意気だと思う気持ちを押し殺して、堀江社長を立てて付き合っていたという人も多かったと聞きます。
 それが真実かどうかは別にして、自分が好きだからという理由で、お会いする相手に嫌な思いをさせるような服装をすることは、とても一流とは言えません。やはり、相手に敬意を表する気持ちがあれば、最低でも相手が不快感を与える服装は避けるべきでしょう。できれば、相手が安心したり、気に入る服装でお会いすべきでしょう。
 残念ながら、こんな簡単なことなのですが、あまり守られなくなってきました。ファッション性やカッコよさを相手の気持ちよりもっと優先させるからです。相手の価値観より、自分の好みの方を大事にするのです。それって、凄く失礼なことだとは思いませんか。
 遊びに行くならそれでも構いません。が、真剣なビジネスの場では、競争相手と食うか食われるかの熾烈な競争を繰り広げています。その場合、相手があなたとビジネスを始めてくれるかどうかは、プレゼンテーションの内容だとか、実績だとか様々なテクニカルなことや信用力が影響するとは思いますが、決定的ななことは自分が相手に好かれたかどうかです。
 どんなに素晴らしい会社に勤め、どんなに凄いプレゼンや話ができたとしても、相手に気に入られなければ商売にはなりません。相手も人の子、感情の動物である人間であることを忘れてはいけません。つまり、所詮人間は好き嫌いでものごとを決めるのです。決める根拠は理屈や理論ではありません。
 そんなことで、毎朝、その日に会う人々を確認し、会う相手全員が気に入ってくれる中立的な服装を選びましょう。
 でなければ、過去の努力があなたの軽率な格好のために、一瞬にして相手との人間関係がダメになってしまうのです。こんな損なことないですよね!
 ですから、ちょっとぐらい自分が嫌いな服装でも我慢して、相手が安心したり、好む服装でお会いしましょう! 

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