幸福には、相対的幸福と絶対的幸福に分けることができます。相対的幸福とは、一時的な幸福で、環境に左右されるため受身的です。
一方絶対的幸福は、自らの強い意志、即ち生命力によるため、周りの環境に影響されにくいものです。従って、同じ幸福感ではありますが、深さが違います。
 所詮「感情の動物」である人間ですので、感情の起伏はどんな人にもあります。ただ、絶対的幸福感を体験できるようになれば、本当の幸福感の深さ知りますので、環境に左右される相対的幸福感では満足できなくなります。
 人間として生まれてきて最高に幸福を感じるのは、実はこの絶対的幸福を得たときです。
ですので、常に絶対的幸福感を得続けられれば、私達は最高の人生を送ることができます。
 それではどうすれば絶対的幸福を得られるのでしょう。
 仏教上では、世のため人のために、つまり利他の精神で祈ることによって、自らが持っている仏の生命がゆげんし、仏の境涯となり絶対的幸福を得られることを説いています。
 ここでポイントとなるのが、この利他の精神です。と言うのは、本物の幸福感は、自分のことではなく、人の幸福を願い祈っていくことで得られるのです。人の幸福を願い祈る
といういい原因を積むことで、「原因結果の法則」に従い、そのいい結果として、自分への幸福も実現できることになります。
 ですので、私達はいつも環境に左右される相対的幸福ではなく、絶対的幸福の実現を追求していくべきでしょう。
 私自身、米国のビジネススクール受験に失敗し、日本に帰るに帰れず、米国でホームレス、ジョブレス(失業)、不法滞在となったときに、ドイツ系アメリカ人夫人、ステファニー・テンジーさんから、このことを指摘され、人の幸福を願い祈ることで、絶対的幸福が得られることを教えてもらいました。
 彼女の指摘通り、実践したところ、本当に絶対的幸福感を得たように思います。それからというもの、何があっても乗り越えられる自信がつき、ずっと感謝の思いと幸福感が続いています。

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