人間として生まれてきて必ず平等に起こること。その一つに死があります。私達は皆いつか死にます。誰一人死から逃れられません。それもほとんどの人は100年以内にこの世から去ります。200年生きる人はいません。ですから、宇宙の歴史から見たとき、人生は本当にアッと言う間です。
 人間は生まれたときから、その終着点である死に向かって進み続けています。砂時計のように限りある持ち時間はどんどん過ぎていきます。もし80歳まで生きたとすると、私達が生まれてから過ごせるのは、700800時間(=80年x365日x24時間)です。
 私は50歳過ぎていますから、既に人生の5/8は過ごしており、80歳まで後262800時間(=30年x365日x24時間)しか残されていません。

 私の母は長生きしたくないと言って65歳で死にました。それも亡くなる少し前は、海外旅行、温泉旅行、グルメ旅行等々したいということをすべてして、また食べたいおいしいものをすべて食べて一瞬にしてまったく苦しまずこの世から去っていきました。
 息子である私からすれば、もっともつと親孝行したかったですが、彼女なりにかなりやり切りエンジョイした人生であったことは、皆が認めるところです。
 自分も母のように死ねたらなんと充実し、幸せなことでしょう。
 なぜそう思うのか。それは、楽しいこともたくさんしたようですが、彼女の人生は、ほとんどは世のため人のために使っていたからです。
 ですから、母の葬儀に、多くの私の知らないの人々が、「出会えてよかった!」「生涯の恩人です!」「お母様は、一生忘れられないくらいお世話になった人」「私の第二の母です」と言って、国内外から遠路はるばる母を慕って来てくれました。
 いつか訪れる死。どうせこの世に生まれて生きたからには、一人でも喜ばして最期を終えたいものです。新しい生、即ち再生への前向きな旅立ちとして。

読者登録してね

ペタしてね