感謝の心でやる気を育てる


 周りの人に感謝をすればするほどやる気が出てくるのをご存知ですか? 本当にそうなのです。

もし、疑問に思うなら、ぜひこれから3ヶ月間周りの人に感謝しまくってみて下さい。やる気が出てくるのに、3ヶ月はかかりませんが、3ヶ月もあれば十分結果は出ます。

人によっては、その日から急にやる気が出て、俄然頑張るようになれるのです。実際に、このことを、私がテキサス大学経営大学院(ビジネス・スクール)で教えていた際、30人の国際ビジネスコースを受講していた院生に試してもらいました。その結果、効果抜群で、その3ヶ月コースが終了する前に、全員やる気が出たのです。

私もそこまで効果が上がるとは思っていませんでした。ただ、私自身、人に感謝できるようになってから、やる気がどんどん出てきたのでした。ですから、「浜口流やる気を育てる方法」として、聞かれる度に紹介していました。そうしたら、効果があったとのことで、お礼の連絡を紹介したほとんどの方から頂きました。

あんまり反響があったので、その方法が一般的に効果が上がるのか知りたくなりました。もし、本当に皆に効果があるなら、堂々と講演とか自著で紹介しようと思ったのです。

もし、この方法が皆に効果があるならば、やる気が出なくて悩んでいる人達に、試してもらおうと思いました。それで本当に成果が出れば、紹介者として、とても嬉しいことです。


私は、高校を卒業するまで、何をやってもダメでした。つまり、負け組で、超劣等生かつネガティブ人間でした。ですから、不平不満ばかり言っていました。人に感謝することを知らない本当に幼稚だったのです。

そんな私でしたが、本来ならば入学できないはずなのに、奇跡的にお情けで大学に入れてもらいました。それで気をよくし、目標を決めて頑張ろうとしたのです。が、やはり成果が出ません。

それでもなんとか卒業が確定したので、すぐに渡米しました。米国の経営大学院(ビジネス・スクール)で学ぶためです。

しかし、受験したビジネス・スクール7校全部落とされてしまいました。

途方に暮れていた私に、近所で色々お世話になっていたあるアメリカ人のおばさんに指摘されました。

「あなたは、自分なりに一生懸命やっているから成果が出ると思っているかも知れないけど、今の心がけのままでは、一生成果はでないと思うよ」

「え! どうして? こんなに一生懸命やっているのに、これからもダメなの?」

「なぜ、成果がでないか、わかる?」

「それは、僕がバカで能力がないからでしょ? 言われなくてもわかってます! どうせ、能力以上のことをやろうとしているだけです」

「違うわよ! そりゃ、外交官試験や司法試験なら、能力がないと合格できないかも知れないけど。ビジネス・スクールは、米国に吐いて捨てるほどあるじゃない。ちょっと頑張ればどこかに受かるでしょう。別に難しい学校ばかりじゃないし。特にあなたの場合は日本の大学出てるんだから」

「それでは、受け続ければ受かるってこと?」

「今のあなたじゃ、どこも無理かもね」

「どうして? どうして他人なのに、そんなことがわかるの?」

「あなたには、感謝の心がないからね。自分をお世話してくれたり、応援してくれたりしている人に対して、全然感謝してないからね。だから、自分では頑張っているような気になっているかも知れないけれども、実際は違うでしょ。焦って空回りしているだけよ」

「感謝しているつもりだけどなあ……」

「じゃあ、真剣に一人ひとりに本音で感謝し、それを言動ではっきり表してごらん。必ず、凄いやる気が出てきて、信じられないくらい頑張れるから」

 私は言われるままに、その時から、皆に心から感謝し、その気持ちを言動で表していきました。そうしたら、彼らへの恩に応えようとして、本当に考えられないようなパワーが出てきて、凄く頑張れるようになったのです。結果的に、ビジネス・スクールに合格するどころか、奨学金まで頂きました。