重要なのは時間ではなく、生産性とアウトプット量



 以前に弊社のセミナーで講演してもらったソフトブレーンの宋文洲会長がこれをコンサルティングとしてクライアント先企業に実践されたことを語っておられた。ある大手企業の経理部だったそうだが、決算近くなると終電近くまで毎晩残業していたのだが、

「残業はしない! 遅くても全員午後8時まで帰る!」

 とルールを決めてしまったところ、見事そのルールを守りつつも、決算も締め切りに間に合ったとのこと。会社始まって以来のことだったらしい。

 ここでポイントとなるのは、社員の間で、

「どうせ残業できるから、昼間はのんびりやればいいや……」

 という甘えの気持ちが無意識の内に出てくるため、効率的効果的に仕事ができなくなっていたことだ。

もし、最初から残業できないとわかっていたら、社員によっては、昼間だけでは仕事が間に合わないと判断すれば、早朝に出社して、頭がさえているうちに、バリバリ仕事をこなす人も出てくるだろう。実はこの方が、生産性とアウトプットを高まり、残業するよりよっぽど仕事量をこなせるのだ。

大事なことは、社員全員にお金を貰って会社を代表して仕事をしている「プロフェッショナル」としての自覚を持たせることだ。


 拙書「あたりまえだけどなかなかできない仕事のルール」(明日香出版社)のルール52「プロとしての意識を持って仕事をしよう」で、新人サラリーマンでも一度お金を貰って仕事をする場合、その人はれっきとした、その仕事のプロフェッショナルとなることを指摘した。