なぜベンチャー企業は強いのか?



「現代のような激動するビジネス環境では、ベンチャー企業は、大企業より強くなれる」。

これは私が過去日米アジアで何度も痛感したことだ。

ベンチャー企業は、経営者の力次第で、スピード、資金力、社員の団結力・ハードワーク、コストパーフォーマンス、生産性などどれをとっても大企業を上回ることができるようになった。ないのは会社としての歴史と実績だ。

ではなぜベンチャー企業は、大企業より強くなれるのだろうか?

 極論するとベンチャー企業では、すべては経営者の能力にかかわっている。大企業の場合、組織ができあがり、グループのコンセンサスによる意思決定を行うため、経営者のリーダーシップの影響力は、ベンチャー企業に比べると少ない。

大企業によっては、何人も代表取締役がいるところもある。また、ビジネスにおいて激動期に入った今日、大企業的なやり方で動いていると、スピーディな意思決定も行えず、往々にしてビジネスチャンスを逃してしまう。

 ここでなぜベンチャー企業は強いのか、その代表的な8つのポイントを、私なりの観点から指摘する。


(1) ベンチャー企業経営者の強いリーダーシップにより、大企業ではできない「スピード経営」が可能になる

(2) リスクマネー(リスクの高いベンチャー企業への投資)として第三者割当増資による資金調達が頻繁にできる

(3) 上場会社の社長(エンジェルとして)、ベンチャーキャピタル、事業会社などが株主として入ってくるため、顧客や提携先の紹介など色々な支援が受けられる

(4) 会社の規模が小さく社員一人ひとりの存在感が大きいため、団結しやすい

(5) ベンチャー企業として苦労は覚悟しているため、社員は一生懸命に働く

(6) 資金的にも時間的にも余裕がないため、コストパーフォーマンスは良い

(7) 危機感が強いため、社員一人一人の生産性が高い上、成果が出せない社員は会社に残れなくなる

(8) 経営者の器や人格がそのまま会社に反映されるので、経営者次第で大企業ではできないくらい会社は急成長できる


 これらはあくまでも、代表的な8つのポイントで、これら以外にも他にもあるだろう。これらから判断して、これからは大企業の規模のメリットよりも、ベンチャー企業の団結力とスピード経営の方が企業経営において威力を発揮するだろう。現に市場ではそうなってきている。