最後の決め手は経営者の人格


 「ベンチャー企業のすべては経営者で決まる」と言っても過言ではない。

大企業は組織ができあがり経営陣の中にも人材が多いため、トップだけによって業績が大きく変わることはまずない。

例外的にあるとすれば、企業再生のケースだ。例えば、カルロス・ゴーン氏による日産自動車、林文子氏によるダイエーの再生だ。

ベンチャー企業の場合、社員もごくわずかだ。基本的には社長の力で会社を引っ張っていっている。つまり、社長がすべてだと言える。

勿論、社長一人では何もできない。しかし、社長の力で有能な人材を引っ張ってきて、戦力化できなければ、会社は成長しない。

 ベンチャー企業は、労働時間が長いにもかかわらず、給与は少ない。リスクも高い。

皆が一生懸命働いても、ベンチャー企業は、大企業に比べ倒産する確率は比較にならないほど高いのが現実だ。それでも大企業以上の成果を出さなければ生き残れない。資金、知名度、実績、人材などあらゆる面において、大企業に比べると劣るにもかかわらず、なぜ多くのベンチャー企業は大企業に勝ってきたのであろうか? 

20年以上日米アジアでベンチャー企業の支援を行ってきた経験から言わせて頂くと、ベンチャー企業が大企業に勝てる大きな理由は、組織の団結力とスピードの差だ。そして、その団結力の源泉になっているのが、組織のリーダー、つまり経営者であり、その人格だ。