インターネットベンチャーに勝つ方法


 今インターネットベンチャーは、競争力からみると中小企業と相反して、大企業にとって驚異的な存在になりつつある。彼らは大企業や中堅企業と違い、もとよりベンチャー(冒険的挑戦者)であり、失敗しても失うものがないことから斬新で大胆なことができるのだ。

今の激動するビジネス環境で勝者になるためには、その斬新さや大胆さが必須となってきている。

だからと言って、長年存在してきた大企業や中堅企業がそのような斬新で大胆なことをやろうとすると、万が一失敗した場合には本業に影響が及び、すべてを失いかねない。


それでは、インターネットベンチャーとの競争に、勝つ方法はあるのだろうか? 

その方法として少なくとも次の諸点を挙げることができると思う。


(1) 組織をスリム化し、意思決定とその実行をスピーディーに行う

(2) 積極的にインターネットベンチャーと提携する

(3) 社内にインターネットベンチャーを起こさせ、ヒト、モノ、カネ、ノウハウ面で株式公開を支援する

(4) 有能な若手や女性社員に権限をできるだけ持たせ、彼らからのアイディアや提案を積極的に採用する

(5) 社内に社長直属の「インターネットベンチャー推進委員会」(役員中心)、「インターネットベンチャー研究会」(若手中心)、「インターネットベンチャーアドバイザリーボード」(社外の専門家中心)を設立し、積極的に社内外の人的ネットワークを作り、研究・活用する

(6) 社内或いは関連企業でベンチャーキャピタル(投資)事業を始め、提携したいインターネットベンチャーに投資する

(7) 社内或いは関連企業でインキュベーション(ベンチャー企業育成)事業を始め、インターネット関連新規事業立上げのノウハウを確立・蓄積させる


 ポイントは、インターネットベンチャーの動きを定期的にまた徹底的にしっかりチェックすること。また自社にとってビジネスチャンスありと判断した場合は、迅速に参入することだ。

ただ、その場合、授業料としての先行投資を覚悟すること。更に失敗しても次に事業上で生かせるノウハウを貯められるようにすることが大事だ。

 今後インターネット分野では、参入する事業の市場性や収益性を検証しながら、ある程度の捨て身でやらなければ勝ち目は無いだろう。

ベンチャー企業は若い力を総結集して保身を考えず体当たりしてきている。その勢いを見るにつけ、大企業たりとも、中途半端なスタンスでやっていれば、成果はないということを肝に銘じるべきだ。