失敗覚悟で次々手を打つ


米国で成功している経営者達は今具体的に何をしているのだろうか。

彼らは常日頃から、将来起こりうる様々な経営上の問題とその対処法を絶えず考えている。従って、いざ問題が起こった場合、打つ手を即決できる。

ほとんどのケースがまったく新しい問題であることから、過去の経験や知識を基に打つ手を決めることができない。そのため、間違えることも多いようだ。

しかしその際、最初に打つ手が失敗した場合をも想定していることから、打った手の結果をスピーディーにフィードバックさせた上で、その時点で、修正を含めた次の手をすかさず打つのだ。

このような意思決定方法は、インターネットによるスピード化時代には欠かせない。過去の経験や知識が参考にならない状況下で意思決定を行う場合、米国の経営者の間では、ある程度の情報収集を超短期間で行った後、直感による即断即決がなされ始めている。

この場合、情報収集期間は数日、場合によってはその日のうちというきわめて短いものであることを注目したい。それ以上時間をかけると、状況が変わり意思決定のために前提とした要素まで変わってくるのだ。

特にマルチメディア、インターネット、ブロードバンド、通信関連ビジネスは、スピードがすべてと言える。

日本でも企業合併・買収(M&A)などの場面で、お金でスピードを買う時代に入りつつあることを日々実感する。

これからの時代、過去の経験や知識に頼らず、スピーディーにできる意思決定体制やメンタリティーのない企業の経営陣は、大企業たりとも生き残れないことは確かだ。そのような現象が、既に90年代初頭から米国では起こっている。