過去の経験や知識が邪魔をする新経営環境


 一昔前までは過去の経験や知識は、会社経営の上で必須条件であった。ところが、インターネットによる超スピード化時代に突入した今、この過去の経験や知識が逆に会社経営における経営者・管理者の意思決定を大きく狂わせ始めている。

このことにどれほどの人が気付いているだろうか?

実は経営に行き詰まっている会社のほとんどの経営陣は、未だに過去の経験や知識にとらわれるという過ちを犯している。


インターネットに代表される情報通信・コミュニケーションにおける技術革新によって、今、時代は過去に経験が無いほどのスピードで変わりつつある。米国の友人経営学者達は100年に1度の大転換期だと言う。

 私も経営コンサルタントとして、様々な国で急成長しているベンチャー企業の経営者の方々と出会う中で、「今」の時がまさに「100年に1度の転換期」であるということが、決して誇張ではないと痛感せずにはいられない。

 米国に遅れること約10年。日本もようやく本格的なベンチャーラッシュ時代に入ろうとしている。

 丁度、江戸時代末期から明治維新の頃のように、大きな革新的変化の中で過去の経験や知識を基に物事を判断すると、当然致命的な間違いを起こすことになる。次の大きな一手を間違えると、企業規模や社歴に関係なくあっという間に滅びる。つまり、過去の経験や知識、更に成功は、かえって大事な意思決定には邪魔物になるということだ。