常に空気を読む習慣を



「弊社は1997年2月の設立より、今日までソフトウェアの開発・販売業務に専念してまいりました。売上は年間約15億円です。何かご質問ございますか?」

「ところで、貴社の田中専務は、ゴルフがお上手だそうで、先日の企業対抗ゴルフ大会で優勝されたと聞きます。すごいですね! 社長もゴルフがお上手なんでしょうね?」

「私は経営で忙しく、特にトップ営業もしている関係で、土日も関係なく全国を飛び回っております。とても時間的にゴルフをしている余裕はございませんので・・・・・・」

「いやー。残念ですね! 今度ぜひゴルフでもと思っておりましたが……どうしてですか?」

「はあ・・・あの・・・申し訳ございません。ゴルフの話はちょっと・・・・・・」

「いいじゃないですか。社長でいらっしゃるのですから、ゴルフくらいする余裕がないと」

 これは実話です。初めてお会いしたのにもかかわらず、突然仕事と関係ない趣味の話をし、嫌がる相手を尻目に挙句の果てにそのお誘いです。誰が見ても相手はその返答振りで困惑しているのが明らかです。しかし、どんどんゴルフのみならず仕事とは無関係な話ばかりしようとするのです。無神経極まりない発言です。

経営コンサルタントとして、様々な会社の会議に出席しますが、このような場の空気が読めない人がよくいます。こんな発言をすることで、どれだけ場をしらけさせているか、発言者ご本人は気づいていないのです。

成功する人が持つべき最低の能力の一つとして挙げられるのが、場の空気が読めることです。これは教えてわかるものでもなく、本人自身が常に自覚し気をつけなければならないことです。

要は話の流れを読み、どのタイミングでどんな発言をすべきかを、発言する前に読み取ることです。通常、営業ではこの能力は必須です。この能力のない人が営業した場合、どんなに素晴らしい会社の優れた商品やサービスでもなかなか売れません。

実は一流大学出身のエリート社員にこの能力のない人が多いのです。理由は簡単。勉強ができることから、昔からちやほやされて来たため、場の空気を読まなくても、周りの人が合わせてくれてきました。皆さんは、ちゃんと毎回場の空気呼んでいますか? 

特に社外の人とのやり取りでは、これができないと命取りになります。