自分から熱い挨拶を



 自分から熱い挨拶ができることは、魅力的な人の共通点ではないでしょうか。そんな人、皆さんの周りにいませんか? いたらその人は輝いていませんか?

彼らは、短期間でリーダーになっていく人が多いのです。なぜなら、皆に好かれ、強くリーダーに推薦されるのです。そんな人には、一度リーダーになったら、沢山の人がついていきます。

 熱い挨拶を普通にできる人は、熱く生きている証拠。なぜ熱い挨拶ができるかと言いますと、「一期一会」の精神で、一人ひとりを大事にしようとしているからです。熱い挨拶ですから、とても心がこもっていて、相手に感動を与え、やる気にもしてくれるのです。

単に挨拶してもらっているだけなのに、「あー、この人のために頑張ろう!」という気にさせられるのです。ある種のカリスマ性ですね。とても人を引きつけるものです。


自分から熱い挨拶をするということは、どういうことかわかりますか?

年齢、立場、性別など関係なく、相手を敬い、元気よくハキハキと挨拶をすることなのです。つまり、心から敬意と親近感を表していることになります。

私は、武道ではないですが、ビジネスも挨拶で始まり、挨拶で終ることをよく強調します。どんなビジネスでも、精神的なことが一番大事だと思っているからです。

心が通わなければ、どんなビジネス・パートナーも長続きしません。

仕事柄、よく起業家に投資家や支援者を紹介します。万が一やってみて、上手くいかなかった場合、紹介者としての道義的責任が発生し追求されます。ですので、最終的に紹介するかどうかを決める私の判断基準は、その人が自分から熱い挨拶ができることなのです。

別に大声を出す必要はありません。熱く生きているほとんどの人は、ついつい気合いが入り、挨拶の声もとてつもなく大きい人が多いのです。ポイントは、声の大きさではなく、やろうとする意気込みだと思います。その強い思いが挨拶に自然と反映されるのです。


皆さんも経験されていると思います。嫌なことを頼まれた時、嫌な人と会わなければならなくなった時、ついつい挨拶を軽んじたり力が入らなくなったりしませんか。乗り気がしないのですから、当たり前なのでしょう。

でも、よくよく考えてみて下さい。私は人生に偶然はないと考えます。つまり、意識があるかないかはさて置き、実はすべて自分がそうなるような原因を作っているのです。ですから、出るべき結果が自分に起こっているのです。

 これは「原因結果の法則」とか「因果の理法」と呼ばれています。例え嫌な人でも、会うべくして会っているのです。その時に会わなければならない人でもあると私は考えます。

それならば、いやいやながら元気なくではなく、熱い挨拶をしてみたらどうでしょう。それができれば、人間的な器が大きくなりますし、前向きな生き方もできるようになります。


 嫌な人に対しても自分から熱い挨拶ができるって、凄いことだと思いませんか? それをすることで、成功する原因を作っているのです。米国金融業界再編の仕掛け人、ジョン・アダムス元テキサス・コマース銀行(現バンク・オブ・アメリカ)頭取は言います。

「誰に対しても熱い挨拶を続けていれば、どんどん人間として成長し、人は評価してくれる。嫌な相手まで、あなたのことを好きになり味方になってくれる」

この経験は、私は何度もしてきました。ぜひやってみて下さい。凄い効果があります。また、人生が豊かになっていきます。

「あいつは人間的な器の大きいやつだ。あいつはどんなことがあっても態度を変えたりしないだろう。だからずっと付き合っていきたいな…」

あなたの評価はどんどん上っていくことでしょう。

 また、それを続けていれば、いつでもどこでも誰にでも自然に自分から熱い挨拶ができるようになります。気がついたら、あなたは、間違いなくリーダーになっていることでしょう。