使命を自覚する



「使命を自覚した時、才能の芽は急速に伸びる」。私が高校生の時に初めて聞いて心に刻まれた言葉です。よく「私は能力がないから、ダメだ」などと言って、自身のことを悲観し、将来を諦めている人に出会います。もったいないことです。なぜなら、人間である以上、すべての人はとんでもないポテンシャルを持っているからです。つまり、人間は、自身では計り知れない能力を持っているのです。

 諦めてしまったら、その時点で人間としての凄い能力を引き出せる可能性がゼロに。また、「他人は凄いポテンシャルがあるかも知れないけど、何も取り柄もないから、私じゃ無理でしょう……」と思う人も。でも、同じ人間ですから、そんなに差はありません。

 差が出てくるポイントは、自身の使命を自覚できるかどうかです。自身の使命の自覚とは、「この世に生まれて、本来やるべきことが何であるかを決められること」です。

何のために、この世に生まれてきたか、自問自答して見てください。そして、その観点から、今やっていることが、自身の使命に合致しているかどうか確認してみて下さい。

 自分の使命が何であるかを悟ることができたら、人間は努力でき強くなれます。その使命の道にまっしぐらに突き進むことができ、成果もどんどん出ます。

 大手国際会計・経営コンサルティング会社、プライスウォーターハウスクーパース(PWC)に勤めていた際、上司で経営メンバーのポール・ウィバー氏に厳しく言われました。

「今やっていることが、使命に合致しているかどうかわからなければ、とにかく今いる場所で目の前にあることを一生懸命やることだ。一生懸命やればやるほど、今やっていることが、使命の道なのか見えてくる。今やるべきことを一生懸命やってみれば、もしそのことが本来の自身の使命と合致していない場合でも、自然と使命の道に誘導されていくから」

 私は高校三年生まで自身の使命がわからず、何をやってもダメでした。ところが、私の使命が、人のビジネス上の相談に乗る「経営コンサルタント」になることだと悟り、徹底してその道を究めていったら、どんどん力がつき成果も出てきたのです。