動いた者勝ち



「なんで皆、考えてばかりいないで、どんどん動かないかね! 動けば動くほど、チャンスに巡り合える確率は高くなるのに…… 動かないなんてもったいないよなー。そう思わないかい、ネイト(私の米国でのニックネーム)?」

 米国では知らない人はいないくらい著名な起業家であり、投資家であり、慈善事業家でもあるロス・ペロー氏の質問。

 ペロー氏は、元々IBMのトップセールスマンでした。しかし、コンピュータを売った後の方が、ビジネスチャンスありと悟り、エレクトリック・データ・システムス(EDS)を立ち上げ、20年あまりで世界最大級の情報処理会社へと育ててしまいました。更に、EDS社をゼネラル・モーターズ社に売却後、再度同様の会社、ペロー・システムスを創り、10年で上場させ、大企業へと成長させました。世界最大の工業空港を自己資金でテキサス州に建設したこと、独自の政党を作り大統領候補になったことでも知られています。

 IBMのセールスマンとして徹底して動いて営業していたからこそ、そのビジネスチャンスに気付き、起業できたのだとペロー氏は時ある毎に訴えます。つまり動くことの大切さをいつも説いているのです。


 ペロー氏の言う通りだと思った私は、もう相槌を打つしかありません。

「ロス、おっしゃる通りです。成功する人は行動の達人ですよね!」

「ネイト、そうなんだよ! 成功したかったから、あれこれ考えずに、まずバカになって動くことだよ。空回りしてそうで、実は動きながら考えた方が、より現場に則した具体的で現実的なアイデアや方法が出てくるものなのだよ。だから私はいつも言ってるんだ。『動いた者勝ち』だと。ネイトは経営コンサルタントなんだから、ビジネスパーソンにこの考え方をどんどん教えてやってくれ!」

 私自身が現在あるのも、ペロー氏のこの教えのお陰だと思っています。