できることはすべてやる
「ネイト(私のニックネーム)、何でほとんどの人が成功できないのかわかるかい?」
突然、ロス・ペロー氏が雑談中に質問を私に。
日本では、ロス・ペローという名前はあまり馴染みはありませんが、アメリカ人なら誰でも知っている天才的ビジネスマンです。元々IBMのトップセールスマンだった彼は、コンピュータを販売後、様々なメンテナンスや追加のきめ細かいサービスを提供することが必要であることにいち早く気づき、新しい事業としてIBMに提案しました。
しかし、IBM経営陣は、費用対効果、時間対効果、あまり期待できないビジネスと判断。ペロー氏の提案を却下しました。それで、ペロー氏は、「コンピュータのメンテナンスやシステムインテグレーション」を有料サービスとして本格的な事業とすべく、IBMを辞め、奥さんと二人で起業したのでした。たった二人で始めたこの会社、エレクトリック・データ・サービス(EDS)社が、その後世界最大級の情報通信会社に成長することを、当時誰が予想してことでしょう。
その後、EDS社をゼネラル・モーターズ社に売却し、全米有数の大富豪となり、再度、同業の会社、ペロー・システムズ社を立ち上げ、アッと言う間に上場させ大手企業に育て上げました。その間、大統領選挙に出馬したり、世界最大の工業空港を作ったり。
ペロー氏の質問にキョトンとする私を尻目に、彼は言いました。
「ほとんどの人が成功できない最大の理由の一つは、できることをすべてやらないからだよ! バカになってできることはどんどんやらないと成功なんてできない。待っていても何も起こらないから。また、すべてやってみないと、どれが成功の基になるかわからないんだよ。私はそうやって、2社を短期間で上場させ、大企業にしてきた。もし、できることをすべてやり続けてこなかったならば、成功はなかったと断言できるよ!」
この時以来この言葉は私の座右の銘になっています。