会社の見極め方



まず、最初から頑張る気のない会社や組織に働くのは止めましょう! 

なぜなら、万が一採用してもらえたとしても、あなたのそのやる気のなさが様々な言動を通して、相手に伝わります。周りの人を不愉快にさせます。協力してもらえないどころか、意地悪されたり、いじめられる原因になります。

逆に言うと、あなたが「入れてもらえてよかった!」と心から思えれば、必ず雇用主である相手に伝わります。そうしたら、多少仕事で失敗やミスをしても、かばってくれたり、励ましてくれるでしょう。


私も勤めていた際、本業のコンサルティングの営業・管理以外に、5年間人事部長的な役目も果たしていましたし、独立後、小さいながらも14年間いくつかの会社を経営してきましたので、そもそも来る気のなかった社員候補は、すぐにわかります。

採用以前の面接段階で、候補者と5分も話していればわかります。そもそも私が面接したら、そんな候補者はすぐにお断りします。

ですから、面接では、真剣度を確認するためにわざと厳しいことを言います。

「うちは、経営コンサルティング会社といえどもベンチャーですから、仕事は他社に比べるとかなりきついですよ!」

「私は厳しいですよ。社会人として基本的なことができていなかったり、間違えたり、ミスしたら容赦なく叱りますし、クビにします!」

「3ヶ月以内に成果が出せないようでしたら、辞めてもらいます」「学歴や今までの実績は他でのものですから、うちでは何でも素直にやる気がなければ来ないで下さい」等々です。


 候補者があまりにもやる気がない場合、当然採用はしないのですが、採用を検討する面接のはずが、人生相談的になり、厳しくお説教することもあります。

受け入れるかどうかは相手の勝手です。が、「あ~あ、この人はこんな風に大損しながら、人生をつまらなく苦しみながら生きていくのだろうか?」と、あまりにもかわいそうに思えるからです。


 働いてはいけない会社や組織を考える前に、あなた自身が本当にそこに入って働きたいのか、頑張る気があるのかを自問自答してみて下さい

その気がないなら、就職、再就職にかかわらず、その会社で働くのは絶対に止めるべきです。長続きしませんから。

相手の会社や組織、就職・再就職を支援してくれた人達、家族・知人・友人に失礼です。わからないかも知れませんが、皆あなたのために、時間とお金と労力を割いて対応してくれたのですから。

 ただ、迷っていて他に行く先がなければ、まず入って一生懸命働いてみて下さい。何もしなければ、何も生まれません。働いてみることで、まず一歩踏み出すことです。


働くことを始め人生を開くには、ある程度情報収集やアドバイスを得たら、それ以上頭の中であれこれ考え悩まず、勇気を出して、まず飛び込んでみることです。意外と自分に向いていたり、やりがいを感じたりすることもあります。

ポイントは、やってみなければわからないし、やらないと人生という長い長い道のりで前に進めないのです。最後は「勇気」あるのみです。


ただ、どんなに自分に向いていそうだったり、楽しそうであっても、働いてはいけない会社や組織はあります。

反社会的な活動をしている会社や組織です。

たとえば、極端なケースでは、振込み詐欺をビジネスにしているような組織です。わかりやすく言うと、社会や人の弱みにつけこむことで収入を得、存在している会社や組織です。

それらは、いずれは存在できなくなります。少なくとも、あなたが生きていたい表社会では、です。

また、トップや経営陣が正しいことを言っていない、また行っていない会社や組織は避けるべきです。そんな会社や組織においては、マインドコントロールではないですが、彼らによる間違った言動ややり方が、社員やメンバーではあたりまえで常識となっています。そのルールに乗っ取って成果を出さなければならないため、あなたまで同じことを強いられるはめになります。

その典型的な会社や組織が、オウム真理教、また一時期の光通信、朝日ソーラー、武富士、ライブドア(今はよくなっているかも知れませんが)などです。

当時としては、まともそうにやっていたわけですから、社会通念・常識、また人生経験が乏しいうちは、一人で就職先を決めず、できるだけ就職先候補の会社や組織の情報を収集し、その会社や組織のことを知っている信頼できる方からのアドバイスを受けるようにしましょう! 大きな無駄な失敗をする前に。

会社や組織の情報やアドバイスを得る場合、その会社や組織のいいことはほどほどにし、マイナス面をしっかり把握して、納得した上で働く先として選んでください。


 働くべき会社かどうかを見極める方法があります。それは、あなた自身がその会社で一生働きたいと思えるかどうかです。結局、人間が本当に長く働きたいと思えるのは、お金、名誉、地位、権力ではないのです。そこで働けば、人間的に成長できることがわかるからなのです。