趣味を仕事に?



 趣味は仕事にできます。

私もそうでした。

最初は余暇を利用して趣味的にやっていました。しかし、気がついたら、自分の全人生を賭けた仕事、つまりライフワークになっていました。それもとても自然に、です。

 趣味と仕事には決定的な違いがあります。

趣味は誰から何の命令や指示もなく、自分の好き勝手にやれます。好きな時間に好きなだけなので、とても気が楽です。

一方、仕事はお金をもらってするわけですから、当然雇用主や依頼者からの命令や指示を守らなければなりませんし、その支払われた対価に見合う成果を出さなければなりません。

単純に考えると、趣味の方が何の拘束もなく自由にできる分、楽でいいような気がします。しかし、生きがい、やりがいという観点から見ると、趣味を必ずしも心から楽しめるかというと疑問です。

つまり、「生きてて良かった!」「素晴らしい体験をした!」「人間的に成長できた!」と心から思え感動することは、趣味を通じてはまずないでしょう。

人間は厳しい中でやり抜くから成長できるのです。本当に幸せを感じる生き方とは、自分が人間的に成長して人のため、社会のために役立っていることを実感できることではないでしょうか。

まだまだ働ける年齢であり、気力、体力共に充実しているのにもかかわらず、趣味ばかりして一日過ごしていたら、老人のようにボケてしまいます。仕事しているから、その余暇にする趣味がより楽しくなります。


 大好きな趣味が仕事にできたら素晴らしいことですよね! 実は、趣味も徹底的にやり抜けば仕事にできるのをご存知ですか? 何でも中途半端にやっていたら、仕事にはできません。既に述べましたが、お金をもらってやるのですから、それなりの成果を出さなければなりません。

 趣味を仕事にする上でいくつかの必要なポイントになるものがあるので、次に紹介します。


仕事となり得る趣味を徹底してやり抜く

人よりも安くできるようにする

人よりも早くできるようにする

四六時中考え、やり方や体制を工夫する

それによってお金を得ているという自負心とプロ意識を持ちプロとして言動する

成果を正確に測り評価し、それを基により成果を出せるようにする


基本的には、趣味はやりっ放しですが、仕事は成果を出して、それを測り評価し、より

向上できるように努力します。

仕事にできるかどうかは、その好き度によりけりだと思います。

 私の場合、今の仕事である「国際経営コンサルタント」業が、知れば知るほど好きになりました。最初は仕事の合間にボランティアでコンサルティングをしていましたが、段々それにすべての時間が使いたくなり、独立して本業としました。

 趣味も徹底的にやり抜けば、本当にそれを職業にできます。ぜひ試してみて下さい。

大好きなことを仕事にすれば、四六時中そのことだけを考え、言動していますから、気がついてみたら、プロになっているはずです。そんな例を何度も見てきました。


 ちなみに、もう一つ私は趣味から仕事にしたいことがあります。それは、文章を書くことです。

実は、昔から漢字が苦手で、国語力、特に読解力と表現能力が著しく劣っていました。それはあまりに明らかですので、私の周りにいる人なら、皆気がついているはずですので、賛同してくれると思います。

 ところが、下手なのに文章を書くのが大好きなのです。ですから、小説家のような文学的だったり、評論家のような高度な文章は、逆立ちしても書けません。書けるのは、小中学生でもわかるくらいの優しい文章です。それでも文章を書くのが大好きですので、それを仕事にしたいと思って、今頑張って本を書いているのです。

 別に、作家業を本業にするつもりはありません。ただ、「経営者」として、また「国際経営コンサルタント」としての活動の一貫で、その本業で得た情報や体験、また学んだことを紹介するために本を書きまくろうとしています。

それでも売れなければ独りよがりで、趣味の世界から脱せていません。ですので、とにかく売れる本を目指して、読者の目線で書けるよう努力したいです。

 文章を書くプロを目指すものとして、単に売れるのみならず、読み終わった後、読者に勇気を与え頑張る気にさせる本作りを心がけたいと思います。書くのが大好きで、いつも考え工夫し努力しようとしています。必ずライフワークにしていく決意です。

 直感ですが、コツコツやることと文章を通して一生懸命励まし、訴えかけることが私の性に合っているので、書くことを仕事にすることはとてもエキサイティングで楽しみです。皆さんも、ぜひそんな仕事を見つけてみて下さい。